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ブックマーク / shorebird.hatenablog.com (3)

  • 「Risk Intelligence」 第5章 群集の狂気 その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Risk Intelligence: How to Live with Uncertainty (English Edition) 作者: Dylan Evans出版社/メーカー: Free Press発売日: 2012/04/17メディア: Kindle版この商品を含むブログ (21件) を見る エヴァンスは第4章においてRQにネガティブな影響を与えるヒューリスティックスを見てきた.それらのうち,「望むことは起きやすいと思う」「何かを信じるとそれを確かめる証拠だけ探す」「過去からずっとそう信じていたと思う」「ヒトの嘘を見抜けると考える」は基的に自信過剰傾向,そしてその裏の自己欺瞞を支えるメカニズムだ.何故このようなメカニズムがヒトの心にあるのだろうか.エヴァンズはここで自信過剰傾向の進化的な説明を行っている.エヴァンズの指摘は「社会的環境でカリスマや権威を与える」「争いの際にはったりの

    「Risk Intelligence」 第5章 群集の狂気 その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  •  「進化と感情から解き明かす社会心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化と感情から解き明かす 社会心理学 (有斐閣アルマ) 作者:北村 英哉,大坪 庸介有斐閣Amazon 書は進化心理学的観点から社会心理学を解説しようというだ.題名に「進化と感情から解き明かす」とあり,「感情」が特に強調されているのは,感情自体が適応的な社会行動を動機づけるために進化してきたメカニズムであり,進化心理学が「ヒトの行動が意識的な適応度計算の上に成り立っている」と考えるという誤解に陥らないようにという趣旨なのだろう. まず序章で,ヒトの行動は,すべて意識的な計算の上で決定されているわけではなく感情やムードなど非意識*1の過程に大きく影響されている複雑なものであること,また社会的推論過程は一般知性だけでは説明できないことなどを解説している.このあたりは社会心理学の基礎講座ということなのだろう.そして進化適応,至近因と究極因という進化学の基礎に触れ,社会心理学と進化心理学が補完

     「進化と感情から解き明かす社会心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  •  「進化生態学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化生態学入門 ―数式で見る生物進化― 作者: 山内淳出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2012/10/24メディア: 単行購入: 3人 クリック: 72回この商品を含むブログを見る 書は数理生態学者山内淳による進化生態学の入門書.副題は「数式で見る生物進化」とつけられており,適応にかかる進化理論を数式で表現しながら解説していくことが骨格になっている. 題の数式による適応進化理論にはいる前に,まず第1章では「進化に関する基礎知識」が解説されている.普通の解説ではダーウィンから始めるところだが,書ではまず遺伝情報の実体から始めている.歴史的物語から始めるより進化の筋道を基礎から積みあげて説明したいという趣旨だろう.いかにも理論家らしく,その順序には含蓄がある. 具体的には,染色体,DNA,アミノ酸との対応コドン表,タンパク質合成機構,減数分裂,メンデル,連鎖と組換え,主働遺伝子と

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