Googleは、米国時間4月23日、オープンソースのデータベースソフトウェア、MySQLにGoogle独自の変更を加えたことを明らかにした。Googleは以前からMySQLのユーザーとして知られている。 Googleのソフトウェアエンジニア、Mark Callaghan氏は、23日付のGoogle Code Blogへの投稿で「MySQLはデータストレージ分野における素晴らしいソリューションだと考えているが、一部の分野に関して当社のプロジェクトからさらなる要求が出たので、主に高可用性と管理性を向上するため、MySQLそのものを拡張した」と述べている。 高可用性とは、仮に稼働中のサーバが停止してもサービスを継続して提供可能にする、という考え方を指す。障害時にサービスをバックアップマシンに切り替えることをフェイルオーバーと言い、技術自体は数十年前からあるが、実装は難しい。 Googleの行った
ヤフーは4月6日、同社のメールサービス「Yahoo!メール」において、メールサーバの不具合により、2006年12月26日から2007年2月25日の間に受信したメールのうち、一部のメールの本文が表示されない不具合が発生したと発表した。最大で67万IDに影響があったとしているが、ヤフーではユーザーに対する保障などは行わない方針だ。 対象となるメールは、Yahoo!メールの迷惑メールフィルタで迷惑メールと判定する特定アドレスから大量送信されるメールや、ユーザーが迷惑メール報告をした送信元からのメールなどのうち、一定条件下で迷惑メールフォルダではなく受信箱に配信されるメールの一部で、合計964万1799通(利用ID数:最大67万5831ID)。 Yahoo!メールの迷惑フィルタは大きくわけて2段階ある。1つ目のフィルタで迷惑メールを判断し、2つ目のフィルタは1段階で迷惑メールと判定されたメールを復
少し前に「責任を取らないCIO」という話を聞いた。話してくれた人はCIOとして立派に責任を全うした人だが、彼によるとユーザー企業には「リスクを取らない、責任をITベンダーに押し付けるCIOもどき」が大勢いるらしい。そんな話を聞きながら、私は「これじゃ適正なSI料金なんか、夢のまた夢だなあ」と妙なことを考えていた。 世間では、結果に責任を取る人のことをビジネスパーソンと言う。まして企業の役員・幹部となれば、なおさらである。しかし、ITのことになると話は別。昔から少し怪しかったが、今やすっかりIT部門が弱体化し、CIOやIT部門長の社内基盤を弱まっている。だから、新規開発案件なども自分たちの仕事なのに、明確なコミットメントを言えない人が増えているという。 こういうCIOは経営会議なんかの席上で、「ITベンダーの○×システムズが責任を持ってやると言っています」などと他人事のように言う。普通、他の
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます W3Cはこのほど、国際化されたXMLコンテンツの実現を容易にする最新のウェブ標準として「ITS(Internationalization Tag Set)1.0」を公開した。 ITS 1.0は、ウェブサイトを国際化対応する際に求められるさまざまな要件を満たすためのウェブ標準勧告。本仕様を採用することで、テキストの書字方向を特定する「its:dir」属性など、あらかじめ定義された機能群を用いることで、XMLのスキーマ設計者などはローカライズにも即応可能なスキーマを低コストで構築できるようになる。 これにより、各テキストにおける言語の識別や、右から左に向かって記述されるヘブライ語やアラビア語、あるいは書字方向が混在したテキストなどにおけるテ
これまでの問題 リリース管理はあまり組織化されておらず, リリースの更新はたまにしか実施されなかった. こうした問題とロードマップの欠如から, 凍結(コード・フリーズ)の発表が唐突にされることも多かった. 組織化されていないリリースの常として, 新しい予定外のブロッカーがリリース・プロセスでみつかった. それも遅延を招いた. 予定外の遅延があると, ソフトウェアは長期にわたって凍結される. Debian 3.1 の場合は一年以上凍結された. このリリースが公開に至った時にはすでに多くのコンポーネントが古くなってしまい, ユーザの要望に合わなくなっていた. Debian が過去のリリースで何度も深刻な遅延に至ったという事実は, プロジェクトのイメージを損ねた. Debian は進みが遅く締切を守れないと思われている. これは開発者やユーザ・コミュニティの不満にもつながっている. 対策 プロジ
The Free Software Foundationは28日(米国時間)、GPLv3の第3次討議草案を公開した。今回公開された草案はインドおよび日本で開催された国際カンファレンスやオフィシャルな審議委員会および一般から寄せられた意見を採り入れたもの。同団体は公式リリースまでにもう一度検討草案を公開するとしている。 2006年11月21日および22日、秋葉原UDX Conferenceにおいて「The 5th international GPLv3 conference」が開催された。同系列のカンファレンスは2006年1月16日/17日に北米、4月21日/22日にブラジル、6月22日/23日にスペイン、8月23日/24日にインドで開催されており、インドと日本で開催されたカンファレンスでの意見が今回採り入れられたことになる。第2次討議草案が公開されたのが2006年7月27日(米国時間)であ
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GNU General Public License version 3(GPLv3)のドラフト第3版に、ソフトウェアプロバイダー間での特許契約について、ライセンスの規定を強化する条項が盛り込まれた。 The Free Software Foundation(FSF)は米国時間3月28日、GPLv3のドラフト第3版を予定通りウェブページに掲載した。 2006年7月に公開されたドラフト第2版に対して、MicrosoftとLinuxベンダーのNovellが交わした、Microsoftが「SUSE Linux」の利用者を特許侵害で訴えないという合意に関して対応するための変更が加えられている。 FSFの責任者を務め、GPLの主な著者でもあるRichard Stallman氏は3月28日に声明で「MicrosoftとNovellが最近交わした特許合意は(ソフトウェアユーザーの)自由を衰退させることを
Linuxカーネルプロジェクトを率いており、オープンソース運動の中心人物でもあるLinus Torvalds氏は米国時間3月28日、同日にリリースされGNU General Public License version 3(GPL 3)のドラフト第3版における変更に「かなり満足している」と述べた。 Linuxカーネルと、その上で動作するソフトウェアパッケージの多くでは現在の最新版であるGPL 2が適用されており、Torvalds氏はGPL 3のこれまでのドラフトに強い不満を表明していた。しかし同氏によれば、GPL 3にざっと目を通したところ、こういった懸念の一部は解消あるいは緩和されているという。 Torvalds氏は「実際のところ、私はかなり満足している。それが完璧な出来に思えるからというわけではなく、単に以前のドラフトから実際に期待していたものよりもはるかに優れていることは確かだと思え
Generative AI will drive a foundational shift for companies — IDC
米レッドハットがオープンソースコミュニティから激しい非難を受けている。 同社の「Hibernate」プラットフォームのトレーニングやコンサルティングを提供している独立系コンサルタントに対し、同社の顧問弁護士が停止命令書簡を送付したのが原因だ。 レッドハットがオープンソースコミュニティの上に同社の巨大な影を落としている問題は、ラスベガスで開催された「TheServerSide Java Symposium」の参加者の間にも多少の波紋を呼び起こした。同シンポジウムには、Javaの中核的開発者やオープンソースの熱心な支持者などが参加した。 レッドハットから停止命令書簡 ワシントン州レドモンドに本社を置くNeward&Associatesの創業者であるテッド・ニューアード氏は、「レッドハット Inc.: The Next Microsoft?」と題したブログ記事の中で、「レッドハットが今でもインタ
広く利用されるオープンソースライセンスGNU General Public License(GPL)を巡る論争が米国時間3月28日に新たな局面を迎え、その後90日で終結する見通しだ。 GPL Version 3(GPLv3)のディスカッションドラフト3は、太平洋夏時間28日の午前7時に公開される予定だ。Free Software Foundation(FSF)のライセンスコンプライアンス・エンジニアBrett Smith氏が26日にメーリングリストで明らかにした。現行のGPLv2は、Linuxカーネル、Java、MySQLデータベースなどの知名度の高いものも含め、多くのオープンソースプロジェクトやフリーソフトウェアプロジェクトで利用されている。 最終の「ラストコール」ドラフトはディスカッションドラフト3の公開から60日後にリリースされる予定で、GPL 3の正式版はそのさらに30日後に公開さ
米Microsoft,米IBM,米Sun Microsystemsなど11社は,XMLベースのITリソース・モデリング言語仕様「Service Modeling Language(SML)」と関連仕様「SML Interchange Format(SML-IF)」をWeb関連技術の標準化団体World Wide Web Consortium(W3C)に提出した。11社が米国時間3月22日に明らかにしたもの。 SMLは,ネットワークやサーバーなどのハードウエア,アプリケーションなどのソフトウエア,サービスといったITリソースに関する情報を,ベンダー非依存の共通言語で記述してモデル化するためのXML仕様。2006年に草案を公開し,2007年2月28日にW3Cへ提出した。 SMLを利用すると,ITリソース・モデルを階層化でき,再利用可能なビルディング・ブロックとして扱える。「各サービスなどを個別
ソニーは,従来よりも少ない計算量で済む共通鍵ブロック暗号アルゴリズム「CLEFIA(クレフィア)」を開発したと,2007年3月22日に発表した。組み込み用途などのように大きなフット・プリントを使えない場合やCPUの処理能力が低い場合などにおいて,既存の暗号よりも高速に動作するとしている。 CLEFIAは,共通鍵ブロック暗号アルゴリズムの代表格であるAES(Advanced Encryption Standard)と同じく,ブロック長128ビット,鍵長128/192/256ビットの暗号である。AESがSTN(Substitution Permutation Network)構造を採用しているのに対し,CLEFIAではFeistel構造を採用した。内部関数の構成法を工夫することで「Diffusion Switching Mechanism(DSM),拡散行列切り替え法」と呼ぶ技術を開発し,少な
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