といって思い出すのは誰 or 何？

「ねえ、面白い小説か映画はないかしら？」 「宇宙世紀より前の作品だが、人類がまだ地球でのみ暮らしていたころの小説に『ターザン』ってのがあってな」 「どういうお話？」 「動物しかいないジャングルで人が暮らす話だよ」 「面白くなさそう」 「なんだよ」 「もっと楽しいお話はないの？　そうね、女の子が恋をするお話がいいわ。この間みた映画はとくによかったわ、王女さまと新聞記者が恋をするの」 「色気づいちゃってまあ」 「なによ」 「なんでもないさ」 「...」 「どうした？」 「シャアはララァさんって人のことを忘れられないみたい」 「そうか」 「それでね、ハマーンはシャアのことを最後まで忘れられなかったの」 「そうか」 「ねえ、人を好きになったことある？」 「うん？　まあそうだなあ、あるよ」 「私も誰かを好きになるかな、私も誰かに好きになってもらえるかな？」 「どうしたんだよ、急に」 「不安なの。人が

はじめまして、つくるです。 ロサンゼルスに住んでいる日本人です。渡米してはや２５年。もうすっかり感覚的にはアメリカ人かもしれませんね。 リサーチャーというお堅い仕事をしながら、ライター、コーチ、トレーナー、そしてヨガのインストラクターという複数の顔を持っています。 さて、ノンバイナリー。 皆さんの中には、ノンバイナリ―って何？っていう方も多いでしょうか。 「ノンバイナリ―」とは、「男・女」という二元性のもとで自己定義をしない、 もっとわかりやすい言葉で言えば、「自分を男・女という性別で定義しない」人たちのことを指します。 トランスジェンダーの一種であるという人もいれば、そうでないという人もいます。 もっと突っ込んで説明しましょう。 たとえば、僕は生殖器という観点から言えば、女性の身体をしています。２４歳で結婚し、２５歳で赤ちゃんを産み、２９歳の時離婚して、それ以来、レズビアンとして１５年を