※この世界の片隅にのネタバレ含みます 元増田とは少し考え方が違いますが、選ばれなかった過去という話を明確に打ち出しているので、「あり得たはずのもうひとつの世界」というのは重要な要素だと思います。 原爆で母を失ったヨーコは母の左手を握っていたために助かりましたが、すずさんが「晴美ちゃんのことを左手で引いていたら…」と後悔する際に出てくる映像と重ねることができます。 終盤にあの凄惨な親子のシーンを唐突に挿入する演出も、かなり意図的なものと思います。 もしすずさんが左手で手をつないでいたなら、晴美は助かっていたのかもしれません。 分岐ということで考えるならば、北條周作の求婚以前に水原哲とすずさんが結ばれていたら娘が産まれ、もしかしたら親子は広島で被害を受けたかもしれません。 ヨーコはそうした「ありえたはずのもうひとつの世界」の住人のようにも思えます。 そして、おりんさんという人も、すず=りんとい
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