ベルギー・ブリュージュレットのペリダイザ動物公園で竹を食べるジャイアントパンダ(2014年4月15日撮影)。(c)AFP/JOHN THYS 【5月20日 AFP】ジャイアントパンダは200万年間、主にタケを食べ続けてきたにもかかわらず、その消化器官は草食に適合していないとの研究結果が19日、発表された。この研究結果から、パンダが「進化のジレンマ」に陥っていることがみえてくるという。 米国微生物学会(American Society for Microbiology)のオンラインジャーナル「mBio」に発表された論文によると、今回の研究では、ジャイアントパンダ45頭を対象に1年間にわたる調査が行われた。その結果、パンダが「他の草食動物とは完全に差別化された」消化器系を持っていることが明らかになったという。 論文の要約では、ジャイアントパンダが祖先である雑食性のクマの腸内バクテリアをいまだに