前々からおかしいと思っていたことが多少確認された形となりました。ブルンバーグからの孫引きですが、格付け会社のひとつFitch(フィッチ)社が出したレポートによると、昨年実行された住宅ローンのうち実行後6ヶ月以内にデフォルトとなったものから45件のローンを抽出して調べたところ、三分の二(つまり30件ほど)は借主が居住の意思について嘘をついていた(つまり住むつもりもないのに家を買いローンを借りた)、ということです。 (以下引用) 米サブプライムローンの不履行、借り手の不正行為も要因-フィッチ 2007-11-28 19:35 (New York) 【記者:Jody Shenn】 11月28日(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスによ ると、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの借り手の不正行為がここ数年、予想を上回る高水準のデフォルト(債務不履行)件数の重大な要因にな
こんにちは。 マーケットは相変わらずサブプライムとFRBの利下げ観測で一喜一憂していますね。 おそらく08年もまだまだサブプライム関連の悪いニュースは続くと思います。この問題はアメリカの住宅価格の下落が止まらないうちはなかなか解消しないでしょう。 さて、日本の景気はいよいよ悪くなってきました。 今日発表の失業統計でも就業者数は減少しており、またコアコアCPIは-0.3%と相変わらずデフレが継続しています。 (原油が上がっているから相殺している、は大間違いです。簡単に言えばコアコアCPIがマイナスだとあなたの給料が下がりつづけます。) こんな状況で金利の正常化という名目で利上げしたり、財政再建という名目で増税したら経済はハードランディング必至です。 今日は国民にできることを考えてみます。 ①日銀の政策については、残念ながらほとんどできることはありません。日銀は「中央銀行の独立性」により政府の
お知らせ スパムTB・コメント処理の際、誤ってみなさんからのものを削除した可能性があります。コメント(orTB)がない、という方、申し訳ないですが、もう一度入れてください。 ドラめもんさん(11月29日の日報)が取り上げた「金融専門人材に関する研究会」は、ぐっちーさんのところで、現場は優秀だが、経営がダメ、という議論に発展した。この議論、個人的に思うところがあり、ちょっと付き合ってみたい。 「現場は優秀だが、経営はダメ」-。これは「現場が優秀だから経営がダメな面もあるかもしれない」と思ったりする。しばらく前、あるコラムに旧海軍の超能力(超人)水兵のエピソードが出ていた。ホントかどうかは知らないが、一発必中の猛訓練に明け暮れた旧海軍、(人力の)測定能力を高めるため、視力の強烈な兵を選りすぐり、日夜ヤツメウナギを食わせて視力3.5まで伸ばしたらしい(マジ?)。この超能力遠視兵、第一次ソロモン海
溜池通信の「かんべえの不規則発言」で、昨日、かんべえさんがこのようなことを書いていました。 <11月25日>(日) 〇中国にいる間、「日本のバブルの経験を聞きたい」という声をしばしば聞きました。実際、特に上海では「買った家の値段が3倍になった」だとか、「もう今からでは買える家がない」とか、「美術品や骨董品が高値になっている」などと、昔どこかで聞いたような話をたびたび耳にしましたから。 〇日本の経験を当てはめるならば、本当の意味でのバブル崩壊は株価下落の2〜3年後にやってくるはずです。でもって、株価の下落は今まさに始まった感がある。その辺は、以下のグラフをご参照いただくとよく分かると思います。 ●上海総合指数:http://stock.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=1&code=SSEC ●SSE Composite Index: ht
2007年11月30日23:43 カテゴリ投資と経済 The Amazon Kindle 「買える底値なのか?それとも騙しなのか?」。昨夜のCNBCでは、どっちつかずの市場の動きに戸惑う発言が目立ちました。バナンキ議長も、言うことが変わりましたね。学者の頃には数字で目標をハッキリさせるインフレ・ターゲットを主張していたのに、いまは「不確実性」という曖昧さを強調して利下げを匂わせている。かつてのグリーンスパンがそうだったように、バナンキ議長も鰻(うなぎ)屋のようなことをやっています。店のオヤジが利下げの香りを街に流し、通行人の動きを見ているような状態。やはり紙の上の理屈と、実際の政策の間には、大きな違いがあるのでしょう。 CNBCは、新たにオープンしたブルガリの銀座タワーも紹介していました。日本の放送と違うのは、ブルガリは貴金属をドルで仕入れているからドル安の影響が大きいだとか、円安によって
世界の注目を集める最先端のエコロジー住宅地(前編) ●2007年末、いよいよソーシャル・エコロジー住宅地、ヴォーバンが完成を迎える。舞台は環境先進国といわれるドイツのなかでも、とりわけ先進的な都市フライブルク。既に計画策定作業の段階からドイツ国内はもとより、世界から大きな注目を集めている。 ●その理由は、「拡大住民参加」「学びながら進化する都市計画」「マイカーを極端に減らし、自転車と徒歩交通を推進するカーフリー構想」などの施策に加えて、ここで述べる「エネルギーコンセプト」や後編で紹介する「緑のコンセプト」など、各分野において持続可能な社会を構築するための新しい取り組みが住民主導で行われているからだ。 ●ヴォーバン住宅地は軍用施設の跡地38haをフライブルク市が開発した。最終的には5500人の住民が暮らし、600人分の職場が生み出されるという。ここでは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が
2007年11月28日23:12 カテゴリ地域経済 デキる外国人労働者も、奪い合いに。 近所でランチを食べていたら、50代ぐらいの男性2人が防衛省の汚職事件について話しているのが聞こえてきました。「俺もさぁ、ゴルフの接待とかやったことあるけどさぁ。300回もやらねぇよ。カミサンや子供の面倒も見るんだろ。そんなこたぁ、できねぇよ」。自分もやってるけれど…というところに実社会のリアリティを感じます。そして、ここが社民党や共産党が語る正義とは違うところだな、と思いました。 近くの本屋も減るばかりなので、フィナンシャル・ジャパンを定期購読することにしました。1月号には櫨(はじ)浩一さんのインタビューが載っています。中長期での「円安・インフレ・高金利」を予想している人。日本の強みだった貯蓄率が低下するという見通しには、説得力を感じます。簡単にいえば、貯金を取り崩して生活する年寄りが増える。これは実感
2007年11月26日00:40 カテゴリメディア 「東海ナイツ」。 街の消費が弱ければ、頼みは企業の設備投資。日経の一面には「2ケタ増続く」と、景気の良さそうな調査結果が出ています。しかし、その中身を見ると、海外の伸び率が15.7%、国内が9.3%ですから、企業が儲けを外に向ける傾向が強いことが分かる。 先日は、「すき家」を展開するゼンショーに勤める人から話を聞いて、外食産業でもM&Aが進んでいることを実感しました。ゼンショーは、地方のチェーン店を買収し、その収益を上げるための改善を進めている。つまり牛丼屋が、投資ファンドのような働きをしているんですね。日本では商社が投資銀行に似た役割を果たしつつありますが、穀物の取引や牛丼のように実業色の強い事業から金融の仕事が派生してゆく流れは、これから強まると思います。 もしも日経のような新聞がタテマエの経済を映しているとするなら、キャバクラの情報
日本共産党の小池晃参院議員は二十日の厚生労働委員会で、雇用のルールを定める労働契約法案について質問し、使用者が就業規則の変更によって一方的に労働条件を改悪できるものだと追及しました。 労働契約法案では、使用者と労働者が合意して結ぶべき雇用契約にもかかわらず、労働者の合意がなくても、変更の程度などから合理的であれば就業規則によって変更できるとしています。 厚労省側が「労使の合意が原則」としていることについて小池氏は、労働政策研究・研修機構の調査で、七割の企業が就業規則で労働条件を変更しており、このうち二割は労組との協議も行われておらず、就業規則を見ることもできない職場も多いとのべ、「合意といっても絵に描いたもちになる」と指摘しました。 就業規則の変更だけで期限の定めのない雇用契約から有期雇用への変更が認められるのかと小池氏が質問したのに対して青木豊労働基準局長は「そのような場合は合理的と判断
トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)で勤務中に倒れ、死亡した社員、内野健一さん=当時(30)=の妻博子さん(37)が、死亡原因は過労として、豊田労働基準監督署の遺族補償年金不支給決定を取り消すよう求めた訴訟の判決で、名古屋地裁の多見谷寿郎裁判長は30日、請求を認め、不支給決定を取り消した。 判決などによると、内野さんは平成元年4月、トヨタ自動車に入社。堤工場で品質検査担当の部署に所属していた14年2月9日早朝、引き継ぎ簿を記入中に倒れ、病院に運ばれたが、致死性不整脈で死亡した。 労基署は死亡前日までの1カ月の時間外労働を約45時間とし「業務による心身の負荷が有力な原因とは言えない」として不支給を決定していた。 博子さんは同期間の時間外労働を約144時間と算出。内野さんは工場の品質管理サークルのリーダーなど同社が業務外とする活動もしており、博子さん側は「社内でインフォーマルと呼ばれる活動も実
怪著と表現していいのかわからないがスゲー本である。「マックス・ヴェーバーの哀しみ 一生を母親に貪り喰われた男(羽入辰郎)」(参照)。新書だし文体はのりのり。爆笑すること幾度。面白かった。 マックス・ヴェーバーを知らない人にとっても面白いかどうかというと、それなりにすごく偉い社会学者がいたというのをそのまま鵜呑みにすれば、おk、おっと2ちゃん語使うなよ、大丈夫大丈夫。このド偉い学者さん、浮気はできるのに妻との性交渉はできず、その原因はマザコン、というお話だよ、お立ち会い。マックス・ヴェーバーの夫婦関係ってそこまでおセックスレスだったのかというのは知らなかったので驚いたぜ、というレベルの面白さてんこもり。これ、劇画の原作にしてもすごい面白いと思う。弾小飼さんに献本したら説教十倍返しくらいのリアクションはきっとある。 ここに一人の哀しい男がいる。 彼はおのれの職業をまっとうし、多数の著作を残した
和歌山県紀美野町内の国道370号に2007年3月完成したメロディーロード。曲は坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」 気持ちよくドライブしていると、「ルルル…」と耳に馴染んだメロディーが車内に響く−。そんな不思議な「メロディーロード」が相次いで誕生している。路面に刻んだ溝で音階を作ったもので、制限速度を守って車を走らせないとうまく曲になって聞こえないという。スピードの抑制にもつながるユニークアイデアだ。(海老沢類) 愛知県豊田市川手町の国道257号バイパス。10月に完成した「メロディートンネル」は、一定の速度で走行すると童謡「どんぐりころころ」が聞こえてくる。秘密は、路面を横断する形で刻まれた複数の溝にある。通過時にタイヤと溝が接触する音がメロディーになって聞こえる仕組みだ。 溝と溝の間隔で音階、溝の幅で音量を調整。「溝の間隔は制限速度を想定して設計されているので、スピードを出し過ぎると音
デフレ(物価下落)からの脱却は、小泉政権時代から続く、経済政策上の大きな宿題だ。しかし、デフレはなかなか終わりそうにない。一方、原油や穀物などの国際価格の上昇による、食品値上げやタクシーの値上げが話題になっている。食品やタクシーの値上げは国民生活を苦しくするので、政府も民間の識者も賛成する様子はない。 しかし、デフレ脱却とは物価の上昇のことなのだから、デフレ脱却を目標に掲げながら、タクシー料金の値上げに反対するのは、なんだかちぐはぐな印象だ。 政府などの姿勢が首尾一貫しない原因は、デフレ脱却がなぜ必要なのかという点についてそもそも、理解が混乱していることにある。 デフレの普通の見方(これはケインズ経済学にもとづく考え方)では、経済の需要が不足し、供給されたモノがあまると、値段が下がってデフレが起きると考える。デフレが続くのは、需要不足の状態(つまり不況)が続いている結果、ということになる。
格差問題が大きく取り上げられる中で、市場競争やグローバル化に対する批判が盛んである。 市場競争を擁護する経済学者や企業経営者の議論と、市場競争を批判し格差解消を訴える論者(社会学者、政治学者、評論家ら)の議論が、どうもかみ合っていない印象を持つのは筆者だけだろうか。 経済学者が描く市場競争のイメージは、価格の値下げ競争であり、価格というシグナルのもとで、人々は自由に商品やサービスを生産し、交換する。お互いの活動を邪魔しあう「争い」というイメージはない。価格による競争は、資源や人材の最適な使い方に導き、社会の厚生を最大にするというのが経済学者の信念である。市場経済の中で、個人や企業が自己利益を最大にするように競争すると、「神の見えざる手」に導かれ、結果として社会の公益に貢献することになる、というアダム・スミス以来の考え方だ。 一方、市場経済に批判的な評論家などの議論では、市場競争は弱肉強食の
No.5405 我々が死ぬには何かが、もっと何かが必要なのだ でなければ我々は無限に長く歩き続けなければならない!!死ぬためだけに!! だから君達が愛おしい!!君達はそれに価する!! 君達は実に素晴らしい!!王立国教騎士団HELLSING!! 君達は私達が死ぬ甲斐のある存在であり 君達は私達が殺す甲斐のある存在なのだから
なんつうか。ま、与太話ってことで。 きっかけは⇒404 Blog Not Found:もう景気はいいから 弾さんが書いているとこういう話も笑って読めるみたいなところがある。引かれているこれも、たははというのはある。ブログの世界は意外な性善説の世界である、Web2.0だし。 たはははこれ⇒大西 宏のマーケティング・エッセンス:景気が悪いという巷の声は当たっているが まあ、私なんぞも、経済音痴というか、どうでもよろしの部類であろう、ってことで、与太話にちょっとだけ参入。 景気というのはグロスの効果と、実際の生活の消費の部分があって、後者は給料前のセブンイレブンの売り上げは低いとかとかとか。まあ、これは生活実感。ただ、これらの動くお金はただマーケットのスケールに依存するだけのこと。っていうか、デフレが進めば実質の可処分所得は上がっているに等しいので、生活の苦しさというは、意外とない、とまでいいき
山本七平は、心底戦争がいやだった。そして戦争の実態を自身の経験から執拗に書いた。戦争はこりごりだ、どうしてこんな愚かなことになったのか、というのとそれを具現化した現人神を命を削って追った。左翼は現人神を目に見える昭和天皇や天皇制だと見ている。しかし、柄谷行人ですら、日本的自然性というように、昭和天皇や具体的な天皇制が問題の根幹にあるわけでもない(ただ、それを否定しつくすことには日本の階級・官僚構造を壊す意義はあるにはある)。 日本に戦争なんかできるわけがない。あれだけひどい惨事をやって学べよというのが山本の本心といえば本心だった。だが、それが、ネットとか見ているあまり通じているふうはないというか表向きなところからはあまり見えない。 ただ、山本は、日本国憲法も偽物だと見ていたようではある。 私は、この点では、吉本隆明に近い。憲法っていうのは、あれだけ酷い戦争をやって唯一日本人が得た宝だよとい
熾烈を極める最終決戦、マスターとサーヴァントが凄絶に命を散らしていく最中、ついに業火とともに降臨する聖杯。 過ぎ去りし日々の物語は、今、語り継がれた惨劇の真相(ゼロ)へと辿り着く―― 虚淵玄の苛烈なる筆力が描破する『Fate/stay night』外伝 壮絶なる戦いの果てに―――――堂々の完結! 「Fate/Zero Vol,4 -煉獄の炎-」 B6変型 全450P 定価\1,400(税込み) ■STORY■ 己の迷いに終止符を打つため、いよいよ自らの戦いを開始する言峰綺礼。 周到なるその策略は、瞬く間に聖杯戦争の趨勢を塗り替え、誰もが予期しなかった展開へと導いていく。 見えざる手に翻弄されるがまま、男たちは、女たちは、信念のため、野望のため、或いは守るべき誰かのために、凄絶に命を散らしていく。 綺礼の暗躍を察知した衛宮切嗣は、相手がもはや決して避けられ
「参院選の結果通りになった」 11月9日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の小委員会。厚生労働省が示した後発医薬品の利用促進案があっさり了承されると、後発薬メーカーの幹部はこう漏らした。 これまで後発薬の利用に難色を示してきた日本医師会が、この日の会合では「医師の処方権の確保」を前提に厚労省案に賛成を表明した。最大の“抵抗勢力”が豹変した理由は何か。真相は不明だが、後発薬メーカーの幹部は、7月の参議院選挙で推薦議員が落選するなど医師会の政治力が低下していることが一因と見る。 需要増の期待から株価は上昇 高齢化が進展する中で医療費は膨張を続け、2006年度は32兆円を突破した。薬剤費は医療費の約2割を占め、先発薬より価格が30~70%安い後発薬が普及すれば、そのコストを大幅に削減できる。政府の経済財政諮問会議は、現在20%以下にとどまっている後発薬のシェアを30%に拡大させれば、薬
今夏、スキーとゴルフを楽しめる北海道のリゾート地で、日本では稀な不動産取引によって、ひっそりと経営母体が交代した。外国企業の手から外国企業の手に渡ったのだ。 活気づくニセコ地区の広大なリゾート、花園スキー場とその周辺を買収したのは、香港の著名実業家リチャード・リー氏。相手はオーストラリアのリゾート開発会社ハーモニー・リゾーツで、同社はこの地を取得してからまだ3年も経っていなかった。 リー氏のような外国人投資家が、地域によっては甚だしい価格上昇が見られるのも意に介さず、日本の不動産に活発な投資を続けている。 不動産サービス及び不動産投資マネジメント会社ジョーンズ・ラング・ラサールによれば、今年上半期、日本の不動産取引総額は16%の伸びを示して300億ドルを超え、アジア太平洋地域全体の取引の55%を占めるに至った。 不動産取引のほぼ半分に外国人投資家が一枚噛む このうち約150億ドル、日本の取
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2007年の日本経済は、残念ながら新しいタイプの不況に入り込んだようです。ワイドショー型複合不況とも言えるでしょう。不祥事、報道、国会追及、ワイドショー、謝罪、糾弾、法律やルールの改正、極端な業界の落ち込み、そして日本経済の落ち込み、というプロセスが蔓延しています。 ところが、日銀の金融政策も政府の経済政策も、景気は上向きというコメントを繰り返すばかりで、これまでこうしたミクロの落ち込みがマクロに及ぼす影響をトータルに捉えてきませんでした。 いまや、日本経済は急速に下降線をたどりだしています。景気が悪化していることを認めて、有効な手を打たなければ、日本経済の衰退は加速し、多くの国民の暮らしも人生設計も大きなマイナスの影響を受けるでしょう。 法
米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)の焦げ付き問題の影響が、日本の金融機関にも及んでいる。みずほフィナンシャルグループの2007年9月中間期決算は、連結純利益が前年同期比16.6%減の3270億円となった。下期もその影響は拡大する見通しで、2008年3月期の純利益見込みは、期初予想の7500億円を6500億円に下方修正した。 減益の主因は前期に多額の貸倒引当金の戻り益が計上されていたことの一時的な反動だ。これは市場も織り込み済みだが、サブプライム関連損失が当初見込みよりも大幅に膨れ上がったことが、株価下落を招いている。11月22日の終値は52万3000円と年初から4割下落。2005年夏以来の50万円割れもうかがう水準になってきた。 8月時点では、損失は「約6億円」 みずほFGは8月時点ではサブプライム関連損失を約6億円としていた。ところが、蓋を開けてみれば2008年3月
「これじゃ『国交省不況』だよ、まったく」。大手不動産デベロッパー幹部が吐き捨てた。 怒りの矛先が向いているのは、建物の安全性など建築確認の審査が厳しくなった改正建築基準法。2段階の建築確認を義務づけ、審査期間がそれまでの21日間から最大70日間に延びたことなどで住宅・建設業界は大混乱に見舞われている。9月の新設住宅着工戸数は前年同月比44%と過去最大の落ち込み。管轄の国土交通省に八つ当たりしたくなるのも無理はない。 この幹部は「改正法の影響は住宅業界に限らない」とも言う。主力工場の着工が遅れ、店舗の建設と開業がずれ込む――。改正法に端を発する混乱は今、全国各地に広がっている。 スピード許可、市が全面協力 大阪湾を望む大阪府堺市。東京ドーム27個がすっぽり入る127万㎡の敷地に杭打ちクレーンが所狭しと立ち並び、工場用地造成が急ピッチで進む。 事業主はシャープ。最先端の第10世代液晶パネル工場
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Steve Rosenbush (BusinessWeek.comシニアライター、ニューヨーク) 米国時間2007年11月19日更新 「The Economy's $2 Trillion Worry」 ほんの数カ月前まで、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連の金融商品の暴落による損失は、500億~1000億ドルと見られていた。巨額ではあるが、なんとか対処可能な規模だ。 ところが、米ゴールドマン・サックス(GS)の最新リポートでは、損失額は最大4000億ドルにまで膨れ上がっている。しかもそれだけでは済まず、経済全体への打撃は、もっと重大なものとなる可能性があるという。巨額損失を受けて、銀行などの貸し手が投融資を最大2兆ドル縮小
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 来年1月に全面改訂される広辞苑に追加されるなど、すっかり一般化した「ブログ」という言葉ですが、一方でブログが原因でのトラブルも増えています。こうした中、社員のブログ執筆に警告を鳴らしたり、監視体制をとっている企業も少なくありません。 うっかり企業秘密を書いてしまったり、取引先のことを書いてしまったり、ブログを書くことによって発生するリスクはたしかにあります。そのリスクをゼロにするには、完全に禁止するしかないでしょう。 しかし、それでも、私は企業のコミュニケーション活動に携わるマーケッターやクリエイターには、ブログを書くことを推奨します。黎明期の頃にように、無邪気には始められないかもしれません。ただ、それは、ブログが単なる個人日記ではなく、さま
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 米国の住宅市場、そして世界の石油や株式市場が混乱に陥っている。こうした中で米国は、消費意欲や設備投資、雇用の面ではまだ急激な落ち込みは見られない。これはなぜだろうか。 消費意欲や企業の景況感というのは、得てして合理性が働かないものだ。人々の心理とは、イメージに左右される部分が大きいからだ。我々はある事象が起きると、メディアなどを通した一般的な記憶の残像に基づいて想像を働かせ、話のタネにする。 過去に起きた市場混乱に関する残像は伝説の一部となり、大抵の場合はおぼろげな記憶の彼方だが、時々我々を困らせるためにひょっこり顔を出す。神話に似て、人々が共有している生々しい映像は、恐怖心の現れだ。だが今のところ、過去の市場混乱に伴った残像の大部分は国民の
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