【ソウル時事】韓国国防省は18日、歌などを通じた広報活動を行い「芸能兵士」とも呼ばれる「広報支援隊員」制度を廃止すると発表した。公務での出張中に私的に人と会うなどの不祥事が相次ぎ、批判が高まっていた。 韓国の大部分の男性には兵役があるが、歌手や俳優らの一部は広報支援隊員に選ばれ、軍の広報活動などを行っている。 今年1月、兵役中の人気歌手Rain(ピ)さんが公務で出張中に人気女優のキム・テヒさんとデートを重ねていたことが発覚。7日間の謹慎処分を受けた。 その後も他の隊員が公務での公演後に酒を飲んだり、マッサージ施設に出入りしたりするなどの不祥事が発覚。国防省は18日、現在勤務中の広報支援隊員15人中8人を懲戒処分とする特別監査結果を発表した。 同制度は1996年にスタートしたが、休暇や出張で一般兵士よりも部隊の外に出やすいとの反発もあった。15人は今後、別の部隊に再配置などとなる。