次の漢字は何と読みますか?1.流石 2.案山子 3.山車。答えは、1.さすが 2.かかし 3.だし ですね。では、どうしてこんな漢字を書くのでしょう。1.の「さすが」は、元々平安時代には既に使われていましたが、「流石」と書くようになったのは鎌倉時代以降。中国の故事からきています。晋の国の遜楚という若者が、知人に向かって『世間を捨てて“漱石枕流”の生活がしたいものだ』と言います。すると、『それを言うなら、“枕石漱流”=石を枕に、川の流れにくちをすすぐような生活、ではないのか?』と指摘されます。そう、遜楚は間違って逆に言ってしまったのです。しかし、何食わぬ顔で『流れに枕するのは、俗世の話を聞いて汚れた耳を洗うためで、石にくちすすぐとは、歯を磨くという意味なのだ!』と、こじつけて答えたのです。こじつけにしても見事だったので、この故事から「流」と「石」を取り、さすが=流石と当てたということです。と