くしゃみをした弾みで車を暴走させ、幼稚園児を死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた仙台市泉区館、元保育士堀田仁子被告(53)の判決が29日、仙台地裁であった。 内藤尚子裁判官は「自動車運転上の注意義務を怠った」として、禁錮2年、執行猶予5年(求刑・禁錮2年)を言い渡した。 判決では、堀田被告は5月12日午後3時過ぎ、自宅近くで車を運転中、くしゃみをした反動で右にハンドルを切り、道路右側の歩道にいた武田善進(ぜんしん)ちゃん(当時5歳)をはねて死亡させた。 内藤裁判官は「被害者に落ち度はなく、突然幼い命を奪われた。車検の有効期間が切れているなど、交通法規に対する規範意識も薄い」と指摘する一方、「真摯(しんし)な反省の態度を示している」として執行猶予付き判決とした。