金属や化合物を非常に低い温度に冷却したときに電気抵抗がゼロになる「超伝導」は、送電時に損失が生じないなどさまざまなメリットがあるため、実用化が期待される夢の技術です。しかし、極低温状態でしか発生しないため、超伝導をより高温で発生させることは、実用化に向けて避けては通れない道というわけで、世界中で高温超伝導物質の研究が進められています。そんな中、ドイツの研究グループが、203K(マイナス70度)という高温な環境で、高温超伝導体につきものの物質をまったく含まない状態で超伝導を発生させることに成功しています。 Conventional superconductivity at 203 kelvin at high pressures in the sulfur hydride system : Nature : Nature Publishing Group http://www.nature.