参院予算委で自民・森雅子氏の質問に答える菅直人首相。右奥は海江田万里経産相=国会内で2011年6月3日午後2時57分、藤井太郎撮影 菅直人首相の「一定のめど」発言から一夜明けた3日、早期退陣を否定する首相に対し「うそつき」「詐欺師」「ひきょう」などの厳しい批判が与野党から浴びせられた。内閣不信任決議案の否決で一息ついた首相は政権維持への意欲をみせるが、自民党は「死に体政権には協力できない」と対決姿勢をさらに強める。菅首相と鳩山由紀夫前首相のバトルをよそに「第2次補正予算案の編成」を退陣の「めど」とする相場観が広がり、民主党内の対立は夏の代表選をにらんだ「第2ラウンド」に突入した。 「国民の政治不信を高める状況になっていると言わざるを得ない。たいへん残念に思っている」。枝野幸男官房長官は3日の記者会見で、首相の進退をめぐる与党内の異例の混乱を釈明した。枝野氏は首相と同様、退陣への言及は避けた