広島から北海道まで、全6戦を観戦することになった日本シリーズ。わがカープは惜しくも日本一を逃しましたが、勝負としては実におもしろいシリーズでした。 野球に興味のない方は、しばしご辛抱のうえお読みいただきたいのですが、実際に見ていて思ったのはやはり、短期決戦における戦い方の差です。 日本ハムの栗山監督は、流れを引き込むためにはシーズン中には全くあり得ないような用兵をも躊躇なく多用しました。大谷投手が初戦で打たれてしまって、かなりショックはあったはずですが、その後札幌では大谷の先発ローテーションというカードを切り捨てて、DH専門で使うという実に大胆な采配。 そして、第3戦でサヨナラヒットを打ったのはその大谷選手です。石原捕手も「あの高さのボールがヒットにされたら仕方ない」とコメントしていたくらいで、ほかの選手では絶対ヒットにできないボールでした。 一方、大谷を警戒するあまり、後続の中田、レアー