「親がADHDだと子どももADHDになる」「兄弟姉妹でADHDになりやすい」など、ADHDと遺伝には何かしらの因果関係があるのでは、と気にされる方がいらっしゃいます。実のところ、ADHDは遺伝することがあるといわれる発達障害です。しかし親や兄弟がADHDだからといって、必ず他の家族も発症するわけではありません。それは、ADHDが遺伝要因だけで発症するものではないためです。ADHDと遺伝の関係について、国際医療福祉大学病院 小児科 部長・准教授の門田 行史先生に解説いただきました。 ADHDは親から子どもに遺伝することがある 遺伝する確率は約70%前後 親がADHDの場合、その子どももADHDである可能性は非ADHDの親の場合と比べると5〜10倍高いといわれています。これを確率に直すと、親がADHDの場合、50〜80%(平均70%)の確率で遺伝するという研究結果が出ています。 ADHDの遺伝
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