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2023年12月10日のブックマーク (4件)

  • 量子力学の新解釈、QBismとは何か(H. C. フォン・バイヤー『QBism』松浦俊輔 訳、木村元 解説)【解説公開】|森北出版

    量子力学の新解釈、QBismとは何か(H. C. フォン・バイヤー『QBism』松浦俊輔 訳、木村元 解説)【解説公開】 2018年3月発行、『QBism:量子×ベイズ――量子情報時代の新解釈』への、木村元氏による「解説」の全文です。 解説:QBイズム解体著:木村元(芝浦工業大学 システム理工学部) 客観:人間の行動・思惟には関係なく独立に存在する物質・自然。 主観:外界を知覚、意識する主体。 ――『講談社国語辞典 第三版』量子力学ほど奇妙な学問は存在しないと思う。「思う」とは書いたが、これは私の主観ではなく、科学史上、客観的な事実であると言っても過言ではない。もっとも、「奇妙という感覚自体が主観である」という指摘がくるであろうから、客観的な史実を説明した方がよいだろう。まずはじめに断っておくと、量子力学は、現代物理学の支柱であり、現代科学技術の欠かせない基盤でもある。あらゆる素粒子現象、

    量子力学の新解釈、QBismとは何か(H. C. フォン・バイヤー『QBism』松浦俊輔 訳、木村元 解説)【解説公開】|森北出版
  • 『あの子もトランスジェンダーになった』発売中止騒動を考える:ロマン優光連載269

    269回 『あの子もトランスジェンダーになった』発売中止騒動を考える 2024年1月24日にKADOKAWAから発売される予定だった『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』(著・アビゲイル・シュライアー/監修・岩波明/訳・村山美雪、高橋知子、寺尾まち子)が発売中止になった。 未成年の性別違和問題に触れただが、海外では資料の取り扱いや聞き取り相手の選択に関する手法に問題があると指摘されたり(同書が大きく参考にしているリサ・リットマン氏の研究自体がサンプルの選択に関する問題を指摘されているのだが)、トランスヘイトであるという否定的な評価もあるである。 発売告知後、日語タイトルやキャッチコピーがトランスジェンダーに対する偏見や差別を煽るものであると問題視され、海外での否定的評価を踏まえた上で同書がトランス差別のヘイトにあたるとしてX(旧Twitter

    『あの子もトランスジェンダーになった』発売中止騒動を考える:ロマン優光連載269
    candidus
    candidus 2023/12/10
  • 山崎まどかの『一度きりの大泉の話』評:萩尾望都が竹宮惠子に向けていた眼差しとその痛み

    1970年から1972年まで竹宮惠子と萩尾望都が同居し、そこに同世代の少女マンガ家「花の24年組」を中心とするメンバーが出入りして「大泉サロン」と呼ばれた借家。それは少年マンガにおける「トキワ荘」と並ぶ、少女マンガ文化におけるひとつの伝説だった。 萩尾望都の側から見た残酷な事実 『少年の名はジルベール』(小学館) 竹宮惠子が自伝『少年の名はジルベール』(小学館/2016)で「大泉サロン」時代の話を書くと、この伝説には新たなベクトルが加わり、より神話性が強まっていった。接近し過ぎた若い創作者同士の思わぬ齟齬。竹宮惠子はそれを天才・萩尾望都への自分の一方的な嫉妬として描いている。 萩尾望都の語り下ろしである『一度きりの大泉の話』(河出書房新社)は『少年の名はジルベール』そのものというよりも、竹宮のに対する反響で自分が被ったことへの返答として書かれている。これは単体で読む彼女の自伝というよりも

    山崎まどかの『一度きりの大泉の話』評:萩尾望都が竹宮惠子に向けていた眼差しとその痛み
  • 頑張るあなたが憎らしかったの置いてきぼりにされるみたいで【萩尾望都さんと竹宮恵子さん】 - みらっちの読書ブログ

    こんにちは。 萩尾望都さんと竹宮恵子さん。トップに君臨する漫画家として同時代を生き抜いて来たおふたりが、20歳ごろの2年間、一緒に住んでいたことは知りませんでした。深い確執があったとも知りませんでした。ですので、この二冊の存在を知り、いろいろと驚きました。 www.kinokuniya.co.jp www.kinokuniya.co.jp おふたりとも、現在70代。東京の大泉で一緒に暮らしその後距離を置くことになったのは、すでに50年前。ほぼ半世紀前のことになります。2016年に『少年の名はジルベール』が出版され、2021年『一度きりの大泉の話』が出版されました。その内容にファンは騒然となり、話題を呼んでいます。 竹宮恵子さんが『少年の名はジルベール』で萩尾さんのことに触れ、一緒に暮らした家が「ときわ荘」のように「大泉サロン」と呼ばれていたこと、萩尾さんの才能に嫉妬して解散したことなどを書

    頑張るあなたが憎らしかったの置いてきぼりにされるみたいで【萩尾望都さんと竹宮恵子さん】 - みらっちの読書ブログ