2000年を境に若者の意識は急激に変化した。厚労白書が示す日本社会の本質的転換点 新入社員に対して働く目的を尋ねたところ、2000年までは一貫して5%程度しかなかった「社会のために 役に立ちたい」という項目が2000年を境に急増、2012年には15%まで上昇した。また「楽しい生活をしたい」 という項目も2000年を境に急上昇し40%とトップになっている。 これに対して「経済的に豊かな生活を送りたい」「自分の能力をためす生き方をしたい」という項目は、 逆に2000年を境に低下し、現在は20%程度まで落ち込んでいる。 最近の若者が賃金にはこだわらず「社会の役に立ちたい」「楽しく仕事をしたい」という傾向を強く持っている ことは、各種調査などですでに明らかになっている。だが2000年を境にこうした意識の変化が急激に 進んだという事実は、長期的な統計を見ないとわからないものである。 http://n