ギリシャは6月末に返済期限が到来した国際通貨基金(IMF)からの融資約15億ユーロ(約2000億円)を返済できなかった。ギリシャはIMFと欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)とギリギリの交渉をしてきたが、返済期限切れの後、突如、条件付きで緊縮財政を受け入れるとも言い出した。 ギリシャはこれまで、EUなど債権団の要求を受けて歳出削減を進めてきたが、結果として財政再建に失敗してきた。日本と同様、ここでも財政再建を最も成功させるカギは経済成長であり、緊縮策はあまり役立たないことが示されている。 にもかかわらず、EUやIMFはギリシャにさらなる歳出削減、増税など緊縮財政を要求している。なぜ緊縮財政にこだわるのだろうか。 これは、債務返済について、債権者のEUなどと債務者のギリシャが面と向かって交渉しているからだ。債務者は債務免除を主張するが、債権者としては条件を必要とする。債務免除というアメの
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