本日の日銀金融調節は、朝方ノーオペの後に午後に4000億円の即日売りオペ(売手)であった。北朝鮮のミサイル発射にも関わらず、インタバンク市場が落ち着いているため。 ここでベテランの資金ディーラー達は思った。「3年前のイラク戦争の時には1兆円の買いオペをやったじゃないか」と。当時は戦争の危機もあって株価が下がっていたが、インタバンク市場は今と同様に落ち着いていた。遠くの戦争ですら「買いオペ」だったら、近くのミサイルなら当然ながら「買いオペ」であろう、というわけだ。 インタバンクが落ち着いているのに強引に資金供給するのは“演技”。有事調節なるものがあるなら、今回も“演技”しておかしくない。何せ近場の有事だからだ。ところが、売りオペであった。遠くの戦争は買いオペ、近くのミサイルは売りオペ、となってしまった。インタバンク的な見方としては、本日のように資金需給に応じたオペを淡々と打つのが正しい。イラ