新型コロナに感染した場合、心筋梗塞や脳梗塞などの塞栓症が増加することが知られていますが、この塞栓症リスクの影響がこれまで考えられていたよりも長期間続くことが分かってきました。 新型コロナでは凝固異常が生じる新型コロナ感染時の凝固系の経路(https://doi.org/10.1161/JAHA.120.019650より) 新型コロナに感染すると、過剰な炎症反応に伴い血管内で凝固異常が生じることによって血管が閉塞し、 などが生じることが知られています。 新型コロナの流行初期に多くの新型コロナ患者が報告されていたニューヨーク市では、30代〜40代の脳梗塞患者や、若い世代の心筋梗塞が急増していることが注目されていました。 その後、新型コロナに感染することで心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることが複数の研究によって明らかになっています。 他の感染症でも、例えばインフルエンザと診断されて7日以内に心筋