宮崎市の県立宮崎病院(嶋本富博院長)は10日、新型コロナウイルスの感染者の受け入れ病棟勤務で救急搬送の受け入れに対応した20代男性看護師が、新型コロナに感染したと発表した。パニック状態となった感染者の飛沫(ひまつ)などを直接浴びたことが感染した原因とみられる。 県病院局によると、県立3病院でコロナ担当の医療従事者が勤務中に感染した可能性のある初めての事例となった。男性看護師は2回のワクチン接種済みだった。同日の同市発表分の感染者に含まれている。県立宮崎病院は院内で感染が広がるリスクは低いとして、診療は通常通り続けている。 同病院によると、男性看護師は5日早朝、意識がもうろうとした感染者の救急搬送受け入れに従事。採血などの最中に感染者の意識が戻り、混乱して暴れる場面があった。男性看護師はフェースシールドやマスク、防護服、手袋などを規定通りに着用していたが、吐しゃ物や唾液などを直接浴びるなどし