以下の資料の記述を紹介した。 『平凡社大百科事典』(平凡社 1984)p221-222〈ウサギ〉の項に「1羽、2羽と鳥を数えるような呼称をする習慣が知られ、肉の味が軽く鳥に似ているからと説明されているが、鳥をとらえるのと同じ方法、すなわち網でとらえるために、鳥と同じ単位で呼称されると解すべき」とあり。 『大日本百科事典』(小学館 1980)のp85-86〈ウサギ〉の項に、「ウサギは鳥同様に一羽二羽とかぞえているが、獣肉の食用を忌んだ社会で、ウサギ肉を食用に供しようとするため鳥にたとえたのであろう。」とあり。 『干支ってなぁ~に?』(鶴見憲明 チクマ秀版社 2000)のp92に「江戸時代は獣類の肉を食することは禁じられていました。兎も四本足であったので、その仲間に入れられて食べる訳にいきませんでした。そこで庶民の知恵で、兎を一羽二羽と数える鳥の仲間扱いにして、食べていたのです。」とあり。 (