脳科学者として知られる沢口俊之・北海道大大学院医学研究科教授(47)が大学の女子職員にセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)をしていたとして、北大が諭旨免職処分とする方針を決めたことが31日明らかになった。沢口教授は辞職願を既に提出しているが、代理人の弁護士によると、「セクハラの事実はない」として31日にも大学に異議を申し立てる。 北大によると、沢口教授は05年7月ごろ、女性職員の自宅を訪れるなどして関係を持つよう数回迫った。拒否されると、「辞めてしまえ」などとどなりつけたとされる。 女性職員は同年9月に学内のセクハラ相談員に通知。セクハラ等防止対策室に調査委員会を設置し、調査した結果、セクハラの事実を認定した。今月22日の教育研究評議会で処分を決め、本人に通知した。 沢口教授の代理人は「女性の方からアプローチがあり、女性の意に反したり、教授の立場を利用して関係を迫ってはいない」と話してい