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書評に関するcaster-0069のブックマーク (14)

  • 反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はじめに 反知性主義をめぐるを3冊読んだので、その話をちょっと書こう。なぜそんなものを読もうと思ったかというと、『現代思想』の「反知性主義特集」に対するアマゾンのレビューがぼくのツイッターでちょっと話題になっていたからだ。 「彼らは反知性主義だ」と規定する知性は知性主義的なのか? ぼくはこの特集を読んでいないし、読むつもりもない。が、このレビューの主張はよくわかると同時に、この特集のスタンスについて疑問が湧いてきた。 というのも、このレビューを信じるなら、この特集での「反知性主義」というのは、「自分とちがう考え」のことらしく(たとえば原発推進とか安部政権評価とか)、そしてそれを「反知性主義」と呼ぶのは、要するに「バーカ」というのをご立派に言い換えているだけらしいからだ。 さて、まずぼくはこの手の言い換えが嫌いだ。ぼくはしばしば、バカをバカとはっきり言うので、性格が悪いとか下品とか言われる

    反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • [書評]意識は傍観者である: 脳の知られざる営み(デイヴィッド・イーグルマン): 極東ブログ

    デカルトの「我思う故に我あり」は通常、「思考している自分は存在している」と理解される。「自分という意識は確実に存在している」というわけである。当たり前ではないかと思うかもしれない。残念でした。「自分という意識」は脳機能の処理結果であって、それ自体で存在しているわけではない。あなたには自由意志なんてない。あなたの意識や自由意志は脳のプロセスの、ただの傍観者なのである。 冗談のようだがこの話は脳科学を学んだ人には常識の部類である。なにかをしようと意識するよりも身体のほうが先に動くことは実験科学的にわかっているからだ。座っていて「ちょっと立ち上がろうかな」という自由な意識は、実際には立ち上がろうとする身体の神経反応の後から生じている。生理学者ベンジャミン・リベット(Benjamin Libet)が1980年代に明らかにした(参照)。身体運動についての自由意識と思われているものは、身体意識の承認の

  • 404 Blog Not Found:これぞ真打ち - 書評 - ラクをしないと成果は出ない

    2010年02月05日17:30 カテゴリ書評/画評/品評Art これぞ真打ち - 書評 - ラクをしないと成果は出ない 初出2008.05.26; 2010.02.05 文庫化のため更新 ぎゃあ、 マインドマップ的読書感想文に先を越されてる。Amazonも即日在庫が切れてるし。だが書く。著者から直接購入するルートもあるのだし。 ラクをしないと成果は出ない 日垣隆 弾言する。 自己啓発書なるものを買ったことがなかった方、あなたはラッキーです。書一冊あればいいのですから。 自己啓発書を、まるで新しいダイエットを試すように買って読んでは「結局役に立たなかった」とお嘆きの方、その旅も書でおしまいです。 そして自己啓発書の著者の方、書の上梓に構想から二年かかったことに感謝しましょう。その間この世界は切り取り放題だったのですから。 書「ラクをしないと成果は出ない」は、日垣流GTDであり、ワー

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  • [書評]中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす(遠藤誉): 極東ブログ

    勧められていた「中国動漫新人類 日のアニメと漫画中国を動かす」(参照)を読んだ。当初思っていたより読み応えがあった。アマゾン読者評では「意外な読後感」という声も聞かれたが、私の現代中国観・中国人観からはそれほど違和感はなかった。 当初、書はサブカルチャー的な内容で筆者も若いのではないかと想定していた。だが、そうではなく私より年配のかたの落ち着いた筆で、実際に中国で生まれ戦後史や中国生活も経験されたかただった。その点福田和也のような生活面の歴史的感覚の欠落といった齟齬はなく、安心して読めた。経歴を見ると女性の物理学者らしくなるほど理系的な筆致だ。しいて言うと多少論理の運び方に危うい点もあった。 書籍全体の論旨は明瞭で、出版社の解説も簡素にまとまっている。併せて目次も簡単に紹介しておく。 「たかがマンガ、たかがアニメ」が中国の若者たちを変え、民主化を促す--? 日製の動漫(アニメ・漫画

  • 新社会人が読んどけと思う本のリスト - I 慣性という名の惰性 I

    多少ネタ臭がするかもしれないけど、意外とまじめに選んでみた。文系・理系は特に意識してない。あとプログラム方面の話とかExcelのtipsみたいな分野も選んでない。 追記:いただいたコメント等について(1/2) - I 慣性という名の惰性 I 「産業構造」というものを理解するための 自分のいる業界とか、自分の部署がやっている仕事とかを理解しようとするときの土台になる考え方を身に付けるために読む。この土台部分がないまま日経新聞とか日経ビジネスとかを読んでも無駄無駄無駄無駄無駄無駄。業界分析とかも同様。 自分の所属する産業が現在どういうステージにあって(成長とか衰退とか)、そのなかで自社はどういうポジション(業界のリーダーなのか泡沫なのか先行者なのか追随者なのかとか)にあるのかを把握することがまずは大事。まあ当ならエントリーシート書く前にちゃんとやっとけという話ではある。 上司にこの手の

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  • タイトル=著者 - 書評 - 女の敵 : 404 Blog Not Found

    2007年12月12日02:30 カテゴリ書評/画評/品評 タイトル=著者 - 書評 - 女の敵 日経BP出版局編集第二部の柳瀬様より献御礼。 女の敵 遙洋子 献頂いたにも関わらず大変恐縮なのだが、これをきちんと言っておかないと書評ブロガーとしての私の価値が暴落してしまうので、柳瀬様には申し訳ないが最初に申し上げる。 今年私が読んだの中で、最低の一冊。 書「女の敵」は、遙 洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」 (遙 洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」):NBonline(日経ビジネス オンライン)を書籍化したもの。 目次 日経BP書店|商品詳細 - 女の敵より はじめに 「女の敵」のオンナ 「女の敵」のオトコ 「女の敵」のあれやこれや 「女の味方」のオトコ 「女の味方」のオンナ 「女の敵」はもしかして私? 目次を見てわかるとおり、四方八方敵ばかり。ここで著者は覇者、項羽ばりにバリバリ

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  • よく燃える薪、ライター別売り - 書評 - ウェブ炎上 : 404 Blog Not Found

    2007年10月31日21:00 カテゴリ書評/画評/品評Culture よく燃える薪、ライター別売り - 書評 - ウェブ炎上 すっかり書評が出遅れてしまった。 ウェブ炎上 荻上チキ すでに 『ウェブ炎上』を読んだ。-Parsleyの「添え物は添え物らしく」 荻上チキ著「ウェブ炎上」の感想 てるてる日記/ウェブリブログ ウェブ炎上−ネット群集の暴走と可能性 - キャピタリストの視点 [ITmedia オルタナティブ・ブログ] といった良書評が上がっているが、それでも蛇足せずにはいられない良著である。 書「ウェブ炎上」は、ウェブ上での「種火」、すなわち「ちょっとした一言」が、あちこちに「飛び火」し、「大火事」になるいわゆる「炎上現象」、専門的には「サイバーカスケード」という現象を考察した一冊。 目次 - 荻上チキ『ウェブ炎上』(ちくま新書)発売記念ページ - 荻上式BLOGより はじめに

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  • [書評]私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵): 極東ブログ

    さすがマガジンハウスだけのことはあって、「私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵)」(参照)は単純に面白く、役立つようにできているので、まずはお得なと言えるなと感心した(昔の斎藤澪奈子の編集と似ている)。の、取りあえずのターゲットは高校生かとも思うがむしろ、彼女のように再学習したい二十代後半の女性(男性もかな)がターゲットと見ていいのかもしれないし、そのあたりにニッチの教育マーケットがありそうだ。そう考えると、いわゆる「失われた世代」も後期になると新しい動きが出てくるものだと思った。ちょっと感想が先走りすぎたか。 表題にあるように、著者のおバカ歴がこてこてと書いてあって、さすがにこれは偏差値40だろと納得するしかないリアリティがある、と言いたいところだが、私は偏差値40というのがわからない。自分の世代から偏差値が導入されたのだが私は68だったか72だったか。こ

  • 404 Blog Not Found:書評 - とてつもない日本

    2007年06月16日00:30 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer 書評 - とてつもない日 もしかして、この人普通にすごい? とてつもない日 麻生太郎 書「とてつもない日」は、日国現外務大臣の麻生太郎が、日人について書いた。そして彼は、日人について書く事が日について書く事だと気で信じている。少なくとも私をそう思い込ませることに成功している。 「日について書くなら日人について書くのと同義に決まっているじゃないか」と思われるかも知れないが、日論に限らず各国論に関してこれは必ずしも自明ではない。なぜなら、その国の形を決めているのが、必ずしも国民であるとは限らないからだ。また、国とは国民のみならず地域を指し示す言葉でもある。だから地勢と偉人を書けば、その国のことを書いたという体裁は繕えるのである。 「美しい国へ」が、まさにそういうであった。 「美しい国へ」がP

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  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: スローセックス宣言

    宣誓!今日からは、スローセックスを実践します。射精だけを目的としたあわただしいセックスをしないことを誓います。たっぷりと時間をかけて、おたがいに満足のいくセックスを目指します。 を読んでこんなに反省したのは初めて。おかげで目が醒めた、悪いのは全部わたしだ。男子必読の一冊(女子は読んじゃダメ)。 ■蔓延するジャンクセックス ジャンクセックスとは、男性位の、射精だけを目的としたセックス。平均20分たらずのお粗末な行為で、お互いのカラダを使ったオナニーのようなもの。そのため、 「一度もイッたことがない」 「彼のことは好きだけどセックスは気持ちよくない」 「セックスが億劫」 「セックス嫌い」 「セックスよりも寝かせてほしい」…がホンネだという。セックスは挿入でありピストン運動であり射精であるというAV幻想が、セックスをジャンク化しているそうな。ううむ、耳に痛い。性春時代のリビドーは、チョコボー

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  • 書評 - 現代の貧困 : 404 Blog Not Found

    2007年05月29日01:30 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 書評 - 現代の貧困 曽野綾子に違和感を感じる人、必読。 現代の貧困 岩田正美 「当の貧困」という言葉に対して感じる「正論のはずなのに何か違う」の「何か」を、言語化してくれたのが書だ。 書、「現代の貧困」は、「ワーキングプア、ホームレス生活保護」とサブタイトルにあるとおり、「当の貧困」、すなわち古典的な貧困とは異なる現代の貧困を定義する試みである。 目次 はじめに 格差論から貧困論へ 貧困の境界 現代日の「貧困の経験」 ホームレスと社会的排除 不利な人々 貧困貧困だけで終わらない どうしたらよいか おわりに -- 貧困境界の再設定と「私たちの社会」 そう。定義。格差は観察するだけで顕在化するが、貧困を顕在化するには、実は定義が必要なのだ。 p.11 貧困が取り上げられることが多くなったといっても、多

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  • 書評 - 「法令遵守」が日本を滅ぼす : 404 Blog Not Found

    2007年05月28日00:30 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 書評 - 「法令遵守」が日を滅ぼす 書を読む、あるいは読み返すには、格好の機会かも知れない。 「法令遵守」が日を滅ぼす 郷原信郎 切込隊長BLOG(ブログ): たけくまさん、こっちを騒ごうよ(笑) まだありもしねえ危機を喧伝するより、地裁で変な判決が出たほうがよほど影響が大きいと思うんですけどねえ。 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070526_music_storage_illegal/ 書「「法令遵守」が日を滅ぼす」は、その法令遵守の走狗であることが期待されている検事でもあった著者が、日においては法を守ることが必ずしも社会を守るどころに結びつかず、それどころか社会を損ねる結果につながっていることを指摘し、その理由

    書評 - 「法令遵守」が日本を滅ぼす : 404 Blog Not Found
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 自分の声を最適化する「言葉と声の磨き方」

    ふだんの自分の声が嫌いだ。録音した自分の声を聞くと、思ってたよりも、か細くて甲高い。興奮すると上ずった話し方になって、弱弱しい語尾になる。けれども、酒が入ってリラックスしているとき、驚くほど「通る声」になる。野太いが、こもっていない低音で会話ができる。しゃべってるうちに自信満々になる。 なぜだろうか? どうすれば、あの「声」でしゃべれるのだろうか? 景気づけに酒ひっかけて出社すればいいか、なんてアホなこと考えたこともあったが、「言葉と声の磨き方」でその秘密が分かった。アルコールが大切なのではなく、酒飲んだときのわたしの「状態」がキーだったんだ。上半身(特に両腕)をリラックスさせ、顔の前(鼻の頭)を意識して、のどを開けて腹から発声しているのが秘訣なんだって。つまり、飲み屋で話をするとき、期せずして丁度いい「状態」になってたワケ。 では、その理想的な「声」を、どうしたら(酒なしで)身につけるこ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 自分の声を最適化する「言葉と声の磨き方」
  • 新・後藤和智事務所 〜若者報道から見た日本〜: 想像力を喪失した似非リベラルのなれの果て 〜香山リカ『日本人はなぜ劣化したか』を徹底糾弾する〜

    人気blogランキング このブログが面白いと思ったらクリックをお願いします。 ウェブログ図書館 多くの優れたブログの記事へのリンクで構成されたウェブ上の図書館です。このブログも登録されています。 ウェブログ図書館(著者名「後藤和智」で検索) 「ウェブログ図書館」に登録されている私の書いた文章の一覧です。 mixi(ミクシィ) 何となくmixiをやっています。会員限定なので注意。リンク先は私のプロフィールページです。 オンライン書店ビーケーワン 私が書評を投稿しているオンライン書店です。 後藤和智の雑記帳 私のサブのブログです。 [Circle.ms][後藤和智事務所OffLine] プロフィール Circle.msの私のサークルのページです。 後藤和智 (kazugoto) on Twitter 雑感などを書いています。 後藤和智事務所OnLine - トップページ 筆者のポータルサイトで

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