断言しよう。寝台列車は楽しい。そして便利だ。新幹線網が整備され、航空運賃は下がり、5,000円前後で泊まれるビジネスホテルが普及したって、寝台列車の魅力にはかなわない。今年に入って九州方面の寝台特急など、数々の列車は廃止されてしまった。しかし、いまも走り続けている寝台列車には生き残る価値がある。そこで、2009年現在の寝台列車を紹介しよう。 寝台特急「カシオペア」(上野 - 札幌) 寝台特急カシオペア(写真提供:JR東日本) JR東日本が製造した最新型客車E26系を使用しており、銀色のボディは鉄道ファン、旅行ファンの憧れだ。本州内の機関車も白地にアクセントラインを入れた専用タイプとなる。客室はすべてA寝台2人用個室で構成されており、食堂車とラウンジカーを連結する。上野発は16:20だが、入線は45分前の15:35だから旅立ちの雰囲気もたっぷり楽しめる。札幌着は9:32で乗車時間は約17時間