新型コロナウイルスの起源について、中国の武漢ウイルス研究所から流出した可能性を指摘する報道が相次いでいる。 主に海外紙で報じられてきたが、情報が出てくる背景として、オバマ政権の2015年から、米国立衛生研究所の研究の委託先として武漢研究所に約370万ドルの資金が流れていたことがある。トランプ政権でも資金援助は行われていたが、新型コロナ騒動以降は資金は止められたという。このため、資金援助にともなう各種の公式文書が米政府内にもあると思われるので、それらを情報源とする報道がなされているようだ。 昨年、中国の当初の隠蔽工作が明らかにされるとともに、武漢研究所からのウイルス流出の報道が出始め、トランプ前米大統領も公然と言い出した。その後、米大統領選が熱を帯びてくると、「フェイクニュース」とみなされるようになった。 そうした中、今年2月に世界保健機関(WHO)が武漢研究所からの漏洩(ろうえい)説を否定
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