中国の王毅(ワンイー)外相が、対外的な強硬姿勢を際立たせている。厳しい対日批判だけでなく、中国の人権問題を指摘した外国人記者にも「発言権はない」などと激怒。背景には、指導部人事が予想される来年の党大会に向け、国内で存在感をアピールしなければならない事情もありそうだ。 「そのような無責任な質問は、二度としないでほしい」。1日、訪問先のカナダでの共同記者会見で王氏は怒りをあらわにした。 カナダ人の記者の質問は「人権問題への懸念があるなか、なぜ中国と緊密な関係を求めるのか」というカナダ外相に向けたものだったが、王氏は「その傲慢(ごうまん)さはどこから来るのか」と反発。「中国の人権状況を最も理解するのは中国人だ。あなたには発言権がない」と語気を強めた。 中国のメディアは称賛するが、… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になる
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