警察官に暴行したとして、公務執行妨害罪に問われ、捜査段階から一切話をせず素性の分からない男の被告「警視庁小平署留置2号」に対し、東京地裁立川支部は20日、懲役1年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。 判決理由で岡村英郎裁判官は、「留置2号」が2007年10月に同罪に問われ、身元不明のまま執行猶予付き判決を受けた「警視庁東大和署留置17号」と同一人物だと認定。「刑事責任は決して軽微ではなく実刑に処するのが相当」とした。 その上で「事件当時、統合失調症の慢性期にあった可能性が高い」などとした。「留置2号」は判決が言い渡される間もうつむいたまま、黙り込んでいた。 判決によると、「留置2号」は昨年8月22日、東京都小平市の路上で、職務質問を受けた警察官の胸ぐらを締め上げるなどした。(共同) [2010年12月20日21時42分]