伊豆半島に春の訪れを告げる大室山の「山焼き」(24日午後0時21分、静岡県伊東市で、読売ヘリから)=鷹見安浩撮影 静岡県伊東市の大室山(標高580メートル)で24日、春の伝統行事「山焼き」が行われた。正午に麓で点火されると、炎は帯状に広がって斜面を駆け上がり、白煙が空高く舞い上がった。 大室山は国指定の天然記念物で、山焼きは700年以上続く。本来は良質のカヤを採る目的で行われていたが、現在は伊豆半島に春の訪れを告げる人気観光イベントとなっている。おわんを伏せたような形の山は20分ほどで真っ黒な姿になり、訪れた人たちは「間近で見る炎は、すごい迫力」と見入っていた。