東日本大震災での大津波による浸水域で、大麻草の栽培工場が見つかった。警視庁は29日までに、栽培した大麻を販売したとして、大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで、群馬県太田市大原町の会社役員枝正広容疑者(48)ら4人を逮捕した。大麻草の栽培工場になっていた仙台市宮城野区の建設会社の建物を家宅捜索。プランター160鉢や加湿器などを押収した。この建設会社は、地元の被災家屋のリフォームをしていたという。 高さ2メートルの津波が押し寄せた仙台市宮城野区の岡田地区に、大麻草の栽培工場が潜んでいた。同地区南帆海房(みなみほかいぼう)の建設会社が所有する2階建ての建物の内部には、プランター160鉢や加湿器、水の循環施設、照明や栽培器具などが備わっていた。1カ月で約1キロの大麻草を生産し、東北、関東地方を中心に全国に乾燥大麻を販売。毎月約1500万円を売り上げていたとみられている。 逮捕されたのは、枝容疑者