JR東日本が、2022年の鉄道開業150周年を記念したIC乗車券「Suica(スイカ)」を売り尽くそうと苦心している。3枚一組で1万5000円という価格がネックで、販売期限の今年3月末までに完売するめどが立たない。担当者は「券面の写真選びだけでなく収納ケースにもこだわり抜いた逸品」とPR。売り方を改め、てこ入れを図っている。 記念スイカは鉄道開業時の1号機関車、日本初の電車特急「151系こだま」、JR東の各新幹線という図柄で計3枚を木枠の盾に収納。22年6月から1万5000セットをJR東のショッピングサイト「JRE MALL」限定で販売した。 当初はアクセスが殺到したが、交流サイト(SNS)上で「さすがに高価」と指摘され、伸び悩んだ。実物を見たいとの要望を受け、11月から系列のコンビニなどでの販売を解禁。今年1月からは東京都渋谷区のJR東本社で受付の近くに展示してアピールしている。