今年10月、神戸市内の会社事務所で飼育されていたメダカが、何者かに盗まれる事件が起きた。その数約500匹。兵庫県警によると今年1月以降、現場周辺ではメダカの盗難被害が複数件確認されていたという。新型コロナウイルス禍の「巣ごもり生活」による観賞用メダカの飼育ブームが背景にあるとみられ、全国でも被害が相次ぐ。中には「泳ぐ宝石」とも呼ばれ、高値で取引される品種もあるが、専門業者は「盗んだメダカに高値はつかない。やめてほしい」と訴える。 深夜に網で何度も10月22日午後11時15分ごろ、神戸市兵庫区の会社事務所前。屋外に置かれていたメダカの水槽近くに、中年の男が自転車を横づけした。半袖シャツに短パン、サンダル姿。周辺を見回し、人けがないことを確認したのか、おもむろに水槽に近づくと、懐中電灯のようなもので照らしながらメダカを網で何度もすくい上げ、持参した容器に素早く入れた。 産経新聞が入手した防犯カ
「配偶者同意」なしに女性の人工妊娠中絶をしたのは母体保護法違反だとして、夫だった男性が沖縄県内の医師に200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が5日、福岡高裁那覇支部であり、谷口豊裁判長は請求を退けた1審那覇地裁沖縄支部判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。女性の説明のみで中絶をした医師の過失の有無が争点だった。 母体保護法は「本人と配偶者の同意を得て中絶を行うことができる」と規定。一方、ドメスティックバイオレンス(DV)などにより配偶者の同意を得られない場合、本人の意思のみで中絶が可能と解釈されている。 昨年11月の1審判決は「法は厳格な証明を求めたり、確認の手続きを定めたりしていない」と過失を認めなかった。 1審判決によると、女性は平成29年、中絶を希望し医療機関を受診。離婚調停中で夫の同意を得られず、DVのような行為もあったと説明した。後日、離婚したと説明を変え、夫の署名がない同
警察のデータベースを不正利用し、知人ら50人あまりの個人情報を照会したとして、兵庫県警が所轄署の地域課に所属する50代の男性警部補を所属長訓戒の処分にしていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。処分は10月17日付。県警は、警部補が信仰している宗教団体に部下を勧誘していたことも把握。不正照会による個人情報の取得が、教団への勧誘目的だったかどうかを調べたが、確認できなかったという。部下への勧誘行為は処分対象になっていない。 捜査関係者によると、警部補は今年7月ごろまでの約1年間、勤務先の端末を使い、高校時代の同級生の住所といった個人情報を50回以上にわたって照会したとされる。 正当な理由なく警察の端末を使って個人情報を調べる行為は、県警の内規に抵触する。警部補は県警の調査に「知人の近況を知りたかった。深く反省している」と話したという。 警部補は関東地方に本部を置く仏教系の宗教団体の会
安倍晋三元首相が奈良市で演説中に銃撃されて死亡した事件で、奈良地検は17日、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、事件当時の精神状態を調べる鑑定留置の期間が延長されたと発表した。同日付で奈良簡裁に延長を請求し、認められた。当初の期限は11月29日だったが、来年2月6日までとなった。地検は延長の理由を「捜査上の必要」とし、詳細は明らかにしていない。 山上容疑者をめぐっては奈良地検が7月25日から約4カ月間の予定で鑑定留置を実施。殺人罪で起訴されれば、公判で刑事責任能力が争点となる可能性が高いことから、さらに詳細に調べる必要があると判断したもようだ。 捜査関係者などによると、山上容疑者は逮捕後、「母親が入信する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に献金を繰り返し家庭が崩壊した」と説明。当初は教団トップを襲撃しようとしたがうまくいかず、安倍氏に標的を変えたとされるが、動機には不可解な
山口県岩国市内の中学校の職員室で交わされた教諭らの会話が、生徒に1台ずつ配備されているタブレット端末に録音され、複数の生徒に内容が流出していたことが17日、県教育委員会や市教委への取材で分かった。10人程度の生徒に関する生活指導の情報や教諭の個人的な感情などが録音されていた。 録音に登場した生徒の1人は会話の内容にショックを受けて11月上旬から不登校となった。市教委は内容に関する詳細な説明は避けたが「生徒に対するいじめやからかいではなかった」としている。 市教委によると、10月下旬、複数の生徒が教室に忘れた端末を職員室で保管した際、1台の録音機能が何らかの理由で約4時間作動した。翌日、端末を返却された生徒が録音データに気付き、ほかの生徒にも転送した。録音された教諭1人も出勤できなくなったという。学校側は、この学年の生徒に事情を説明し、録音データを持っている生徒に対しては自宅を訪問して謝罪。
品川駅前で行われた公開取り締まりで、自転車利用者に安全運転を呼びかける警視庁高輪署員ら=10月19日、東京都港区 自転車が加害者となる事故が相次いでおり、警視庁は10月末から「車道の右側通行」や「徐行せずに歩道通行」などの4つの違反で、悪質な場合に「赤切符」を交付し、取り締まりを強化している。赤切符には、道交法違反容疑での書類送検や罰金が科せられる場合もある。自転車のルールの認知不足もみられ、警視庁は「目的は事故防止だ」とし、利用者に安全運転を求めている。 自転車は車道の信号「運転手さん、いま信号、赤でしたよね?」 東京都内の大通りにかかるスクランブル交差点。昨年10月、会社員の女性(36)は、自転車で交差点を渡ったところで警察官に呼び止められた。女性は青信号で渡ったのに、なぜ止められたのか理解できなかった。 警察官は「青だったのは歩行者用の信号です。車道の信号は赤でしたよ。守らなきゃいけ
立憲民主党の打越さく良氏(参院新潟選挙区)が19日の参院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と発覚している山際大志郎経済再生担当相に対し、旧統一教会の信者かどうかをただす場面があった。「信教の自由」は憲法で保障されており、国会審議の中で個人の信仰に関する質問が出るのは極めてまれだ。 打越氏の質問に対し、山際氏は「(信仰を)公の場で、公人といえ、聞くべきかどうか…」と言いよどみながらも「私は信者ではない」と否定した。
東京・新宿2丁目のゲイバーで店を壊したり、店長を脅迫したりしたなどとして、警視庁新宿署は暴力行為処罰法違反の疑いで、指定暴力団住吉会幸平一家系組幹部、松嶋重容疑者(44)ら男計9人を逮捕した。調べに対し黙秘している。 捜査関係者によると、松嶋容疑者は暴走族「関東連合」(解散)の元幹部で「松嶋クロス」の名前でアダルトビデオ監督としても活動していた。今年1月2日、常連客に紹介されて新宿区新宿のゲイバーに来店。酒が出てこないことを強い口調でとがめたところ、男性店長から「やくざの上の人ならそういう言い方しないでしょ」などと言い返されたことに激高したという。 逮捕容疑は1月2日午前2~4時ごろ、新宿のゲイバーで、男性店長に「ここのケツ持ちを呼べ。誰が一番偉いか教えてやる」などと松嶋容疑者が脅迫し、配下の組員を呼んで取り囲んで謝罪を強要。その後も2回来店し、店のドア(42万円相当)や酒瓶(約6万円相当
兵庫県明石市の泉房穂市長は12日、同市議会が同日午後の本会議で泉市長に対する問責決議を賛成多数で可決したことを受け、来春の任期満了をもって、政治家を引退する意向を表明した。市議会で明らかにした。 決議は、市が提案した新型コロナウイルス対策のクーポン配布事業に関する議会への対応や、自身のツイッターに企業の課税データを無許可で投稿したことなどを問題視。「パワハラ体質が変わっておらず、議会制民主主義を無視した言動に猛省を促したい」などと厳しく非難している。 決議を巡っては、今月8日に市立小学校で行われた記念式典の直前、泉市長が市議2人に対し「問責なんて出しやがって、お前ら議員なんか(選挙で)落としたるからな」「問責決議案に賛成したら許さんぞ」などと発言したことが問題になった。 泉市長は、平成23年に初当選し、これまで4度当選。高校3年までの子供の医療費無償化など、子育て世帯への独自の支援策を含め
平成30年7月の死刑執行後、東京拘置所(東京都葛飾区)に保管されているオウム真理教元教祖の麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=本名・松本智津夫(ちづお)、執行時(63)=の遺骨などについて、法的に所有権を持つ次女が、国に引き渡しを求めて東京地裁に提訴したことが3日、分かった。提訴は2日付。 遺骨の帰属先を巡っては「元死刑囚が望んでいた」として四女側が引き渡しを求めたが、次女らが反発。東京家裁での審判などを経て昨年7月、最高裁が四女側の特別抗告を棄却し、次女に引き渡すとした司法判断が確定した。 次女の代理人弁護士によると、引き渡しに向けて国と協議してきたが、国側が遺骨などの保管方法や定期的な保管状況の報告などを求めてきたため「法的な根拠がない条件には応じられない」として拒絶し、今回の提訴に至ったという。 次女は代理人弁護士を通じ「父の遺骨を政治的にも宗教的にも利用されたくない。娘としてただ静かに
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く