董卓は8つ年上だった。本当に董卓なのか確認はしなかったけど、どこからどう見ても董卓だった。喋り方や行動に、董卓特有の虚勢や惨めさが伺えた。普通だったら付き合いたくない人種だけど、勢いで食事の誘いに乗ることにした。まあ、ちょうど金欠だったということもあって軽いトーンでOKしたわけ。それにもかかわらず、OKを返した時の董卓は明らかに調子づいていた。「養子縁組程度なら付き合ってもいい」という意味でのOKだと理解できなかったんだろう。あるいは「養子縁組OK=付き合う=セックス」というビジョンが頭にあったのかもしれない。ともかく、呂布と組めるかもしれない程度のことが、よほど嬉しかったんだろう。そういうガキっぽさを隠し通せないあたり、やっぱり董卓なんだと確信した。そもそも、こちらとしてはセックスさせる気は一切なかった。美味しいものを色々とご馳走してもらったら、1ヶ月程度で斬るつもりだった。 http: