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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (22)

  • 低ランク大学の卒業生ほど奨学金返済に苦慮している実態

    <入学偏差値が低い大学ほど、学生の貸与奨学金の利用率が高く、卒業生の返済滞納率も高くなる傾向が見られる> 少子化対策について議論されているが、結婚・出産をしたら奨学金の返済を減免しようという案が出ている。その是非はさておき、奨学金の返済が若者にとって重荷になっていることは確かだ。今では大学生の3人に1人が貸与奨学金を借り、数百万円の借金を負って社会に出る。彼らは重い「足かせ」をはめられていて、これが未婚化・少子化に影響していないはずがない。 ところで大学と言っても、様々なタイプがある。設置主体では国立、公立、私立に分けられ、数的に多い私立大学は、いわゆる入試難易度によって階層化されている。階層構造上の位置付け(ランク)によって学生の姿は異なり、上場企業への就職率も違うことはよく知られている。 学生の奨学金利用率にも差があり、誰もが知っている有名私立大学(偏差値70以上)では、2020年度の

    低ランク大学の卒業生ほど奨学金返済に苦慮している実態
    ch1248
    ch1248 2023/04/06
    大学は教育機関でもあるけど、研究機関でもあるので、「大学減らす」「専門学校化する」は国内の研究の裾野を減らす行為だと重々承知いただきたい。Fランだろうと研究は世界で使われている事が多いので。
  • ホッキョクグマは道具を使って狩りをする イヌイットの伝承は真実だった

    <北極ならではの道具を活用。18世紀から語られてきた伝承が、研究によって真実だと証明された> どう猛な性格と同時に、純白の毛皮が愛らしささえ感じさせる不思議なホッキョクグマ。そんな北極圏の主に、賢いという新たなイメージが加わることになりそうだ。最新の論文により、道具を使って狩りをするという生態が明かされた。 今回その生態に迫ったのは、カナダ・アルバータ大学の生物学研究者であるイアン・スターリング博士だ。ホッキョクグマ研究の権威である博士は、今年80歳という年齢ながら精力的に研究をこなす。博士は現地に残る伝承や研究者たちの目撃談、そして飼育下にある近縁種のクマの行動を分析することで、ホッキョクグマが道具を駆使するという結論を導き出した。 ホッキョクグマは主のアザラシに加え、魚類のほかセイウチなどを捕する。アザラシを捕らえる場合は噛み付くことでダメージを与えられるのだが、ぶ厚く頑丈な頭蓋骨

    ホッキョクグマは道具を使って狩りをする イヌイットの伝承は真実だった
    ch1248
    ch1248 2021/08/13
    ほおおおお
  • 「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」!

    <パンデミック発生後早い段階で「反中の陰謀説」とされてきた新型コロナウイルスの「研究所流出説」がここへ来て急に見直されているのは、中国の説明がおかしいと感じた世界各地のアマチュアネットユーザーがチームを組んで否定しがたい新事実を科学界と大メディアに突きつけたからだ> 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)は中国・武漢の研究所から手違いでウイルスが流出して引き起こされた──これはつい最近までオルト・ライト(新右翼)的な陰謀論としておおむね無視されてきた主張だ。 ワシントン・ポストは2020年初め、「専門家が何度もその誤りを証明した陰謀論を、執拗に蒸し返している」として、トム・コットン上院議員を批判。CNNは「陰謀論や誤情報を信じている友人や家族を説得する方法」を伝え、ニューヨーク・タイムズも「非主流の説」扱いをし、公共放送のNPRも「研究所の事故で流出したという説は虚偽だと

    「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」!
    ch1248
    ch1248 2021/06/05
    デマ。「遺伝子コードの一部と完璧に一致した」って、そら近縁なら一部は完璧に一致するわ。RaTG13に関しては北里大の資料に少し載ってた。→ https://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/download/coronavirus_200220lecture.pdf
  • 塩基配列に「Z」を持つウイルスが、多数存在した

    <生物の細胞内にあるDNAの塩基は、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4種類と考えられているが、特殊な塩基を含んだDNAを持つウイルスが多数いることが発見された> 生物の細胞内にあるDNA(デオキシリボ核酸)の塩基は、一般に、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4種類と考えられている。しかしこのほど、アデニンの代わりに「2-アミノアデノシン(Z)」を組み込むDNAを持つウイルスについて、3の研究論文が学術雑誌「サイエンス」で相次いで発表された。この特殊なDNAは「Zゲノム」と呼ばれている。 「Z・T・G・C」のDNAを持つウイルスが発見 1977年、アデニンが存在しない代わりに「2-アミノアデノシン」を含むDNAを持つシアノファージ(藍藻に感染するウイルス)「S-2L」が初めて発見された。通常は「A・T・G・C」からなるDNAをもつが

    塩基配列に「Z」を持つウイルスが、多数存在した
    ch1248
    ch1248 2021/05/23
    これは初めて知った。
  • ミツバチの新たな驚異、「親がオス2匹」の個体発見 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <オスとメスを意のままに産み分ける不思議に加え、初めて母親のいないミツバチが見つかった> 父親が2匹いて母親がいないメスのミツバチが発見された。こうしたケースが確認されたのは初めてのことだ。 ミツバチは半倍数性であることが知られている。受精卵がメスになり、未受精卵がオスになる性決定システムだ。だが、1~2%のケースでは、「性モザイク」と呼ばれる別のシステムが見られることがある。このケースに該当するミツバチは雌雄モザイクと呼ばれ、異なる由来および異なる性別を持つ複数の細胞系から発達する。 オーストラリアのシドニー大学のサラ・アーミドーらは、ミツバチにおける生殖の柔軟性をより深く理解するために、雌雄モザイクのミツバチを調べた。雌雄モザイクが遺伝子変異の結果として生じることはわかっているが、それがなぜ、どのようにして起きるのかは明らかになっていない。 哺乳類では、精子が卵に入って卵が受精すると、

    ミツバチの新たな驚異、「親がオス2匹」の個体発見 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    ch1248
    ch1248 2018/11/28
    これは面白い。
  • 推定500歳!地上で最古の脊椎動物はガリレオの時代から生きてきた | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    1年に1センチずつ、何百年もかけて巨体になる神秘のニシオンデンザメ juniel85/Instagram <生殖年齢に達するまで150年?──北の深海でスローモーに生きるニシオンデンザメの驚くべき生態> 地球上で最古の生きた脊椎動物が見つかった。北大西洋と北極の冷たい海にひっそりと暮らしてきたニシオンデンザメの一種で、いちばん古い個体は512歳になる可能性もあると、英サイエンス誌は伝えている。 デンマークの海洋生物学者ジュリアス・ニールセンが率いる科学者チームによれば、ニシオンデンザメはまるで冬眠中のようにのろのろと生きており、1年に約1センチしか成長しない。つまり、科学者たちが発見した約5.5メートルのメスの個体は、すでに数百年生きてきたことになる。

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  • マラソンでランナーの腎臓が壊される

    <最新の研究でマラソンに参加したランナーの82%に急性腎障害の症状が出ていることがわかった。マラソンは心臓への負担だけでなく、腎臓障害を通じて他の臓器にも悪影響を及ぼす可能性がある> マラソンを走ることは昔から危険な行為だった。 歴史書によれば、最初のマラソンランナーと言われるギリシャの兵士ピリッピデスは、マラトンからアテネまで約40キロの道のりを走ってギリシャ軍の勝利を伝令した後、倒れ込んで亡くなった。 それならば、42.195キロを走る現代のマラソンが、ランナーの体に悪影響を及ぼすことは当然のことだろう。今週、腎臓病専門の医学誌に掲載されたイエール大学の研究で、マラソンランナーの腎臓が一時的に損傷を受ける可能性があることがわかった。 今回の研究では、2015年にコネチカット州ハートフォードで開催されたマラソン大会の参加者から、血液と尿を採取して分析した。するとランナーの82%が、軽度の

    マラソンでランナーの腎臓が壊される
  • 埼玉の小さな町にダライ・ラマがやってきた理由

    <11月下旬、埼玉県毛呂山町の埼玉医科大学で講演を行ったダライ・ラマ14世。半世紀前にチベット難民を受け入れて以来、毛呂山町とチベットとの間には知られざる絆が結ばれていた> (写真:ダライ・ラマ法王14世を迎えるなかに在住チベット人たちの姿が) 2016年11月26日、埼玉県毛呂山町にある埼玉医科大学のキャンパスは静かな興奮に包まれていた。東京から電車を乗り継いで約1時間半。埼玉県の小さな町にあるこの大学に、来日中のチベットの精神的指導者ダライ・ラマ法王14世がやってくるのだ。 寒空の下、法王を待つ大学関係者と報道関係者の中に、一握りの民族衣装を着た人たちも混じっている。毛呂山町在住のチベット人コミュニティーの人々だ。実は毛呂山町は半世紀前にインドに亡命したチベット難民を受け入れており、それをきっかけにチベットとの交流が始まっていた。ダライ・ラマ法王が埼玉医科大学を訪れるのもこれで3回目だ

    埼玉の小さな町にダライ・ラマがやってきた理由
  • 「お母さんがねたので死にます」と自殺した子の母と闘った教師たち

    <バレー部でのいじめが原因だったのか、異常な母親に追いつめられたのが原因だったのか――。2005年に起きた「丸子実業高校バレーボール部員自殺事件」の真相を描き切ったノンフィクション『モンスターマザー』は絶望的な読後感> 『モンスターマザー ――長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(福田ますみ著、新潮社)が取り上げているのは、2005年に起きた「丸子実業高校バレーボール部員自殺事件」。当時マスコミ報道されたので記憶に残っている方も少なくないであろう、同校のバレー部に所属していた高山裕太くんが自殺した事件の真相を描き切ったノンフィクションである。 読み終えたあと、いいようのない疲れと絶望感に襲われた。こんなことが当にあったのなら、いったいなにを信じて生きればいいのだろうか。しかも、どこで起きてもおかしくないことだとも思えるだけに、出口のない袋小路に追いやられたような、どうにも複雑

    「お母さんがねたので死にます」と自殺した子の母と闘った教師たち
  • 【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

    <2016年5月27日にバラク・オバマ米大統領が広島を訪問するのに先立ち、誌は原爆投下を決断した第33代大統領ハリー・トルーマンの孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルを訪ねていた。2時間余りに及ぶインタビューの中で、ダニエルが率直に語った「祖父の決断」とその責任、そして、彼自身がヒロシマ・ナガサキの被爆者と交流を続ける理由とは> (写真:トルーマン元大統領と幼き日のダニエル、1959年) 謝罪(apology)──バラク・オバマ米大統領の広島訪問を前に、日米両国でにわかにこの言葉への注目が高まっている。オバマは日人に謝罪すべきなのか。日国民は米大統領に謝罪を求めるのか。戦時中の行為をめぐる「謝罪」について、日はこれまで他国から求められることはあっても、こと原爆に関してアメリカにそれを求める声は大きくなかった。 では国家間の話ではなく、「当事者同士」という個人レベルの謝罪についてはど

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)
  • なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?

    今週のアイオワ党員集会では、自称「民主社会主義者」のサンダースがヒラリーに肉薄した Rick Wilking-REUTERS 各州の予備選が始まったアメリカの大統領選では、民主党のバーニー・サンダース候補に若者の支持が集まっています。今月1日のアイオワ党員集会では、盤石と言われたヒラリー・クリントン陣営に1%未満の差まで詰め寄る一方で、今月9日に予定されているニューハンプシャーの予備選では自身の選挙区バーモントの隣ということもあって、大差での1位が見込まれています。 このサンダースですが、60年代から「反戦・反格差」を主張として掲げており、自分は「民主的な社会主義者」という立場を一貫して通しています。さらに大統領選で「政治による革命を目指す」としています。政策としては「空前の大増税を行って富裕層の富を吐き出させ」、「スウェーデンや日のような政府一元化の健康保険制度」を導入、さらには「公立

    なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?
  • 同性愛への寛容度でわかる日本の世代間分裂

    急速な変化 20代の同性愛への寛容度は同性婚が合法の国々とほぼ同じレベル AleksandarNakic-iStockphoto 東京都渋谷区では、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める条例が施行されている(同性パートナーシップ条例)。日では同性婚は法的に認められていないが、「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行することで、性的少数者の権利を保護するためだ。 今世界では、同性婚を合法とする社会が増えてきている。イギリス、フランス、オランダ、スペイン、スウェーデンなどがそうだ。同性婚をめぐって長らく社会的、宗教的な論争が続いてきたアメリカでも、今年6月に連邦最高裁が同性婚を合憲とする判断を示した。 これらの国では概して、同性愛への寛容度は高い。2010~14年に各国の研究者が共同で実施した『世界価値観調査』によると、10段階で表した寛容度の平均点はスウェーデンが8.5点、オランダ

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  • 副都心線・東横線の直通運転、不安感中心の報道に対して一言 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    (*関東ローカルの話題ですが、少々気になる問題ですのでお許し下さい) 3月16日(土)の始発電車からいよいよ、東京メトロの副都心線と東急電鉄の東横線が直通運転を開始します。これによって、既に副都心線と直通運転を行なっていた東武東上線と西武新宿線の車両が、東横線に直通することになります。また、みなとみらい線の「元町・中華街」から東横線・副都心線経由で西武池袋線の「所沢、小手指、飯能」や、東武東上線の「川越市、森林公園」行きの電車が終日走ることになります。 このニュースに関しては、直通運転の開始を直前に控えたここ数週間、移行に伴う不安に関する報道を何件か目にしています。不安というのは次の2点に集約されるようです。 1つ目は、渋谷での東横線(現在は地上2階)から山手線(地上2階)、東京メトロ銀座線(地上3階)への乗り換えが、東横線が地下5階の副都心線の駅に「もぐる」ことで混乱が生じる、具体的には

    ch1248
    ch1248 2013/02/27
    西武線や東武線から武蔵小杉行く人にはすげえ便利なんだよね、この路線。
  • 従軍慰安婦問題、いわゆる「河野談話」の訂正は可能か?

    安倍政権がいわゆる従軍慰安婦問題に関して、「軍の強制連行があった」とする「河野談話」を見直すかもしれないという報道に関しては、韓国だけでなくアメリカの政界やジャーナリズムによる関心も高まっています。 この問題に関する事実関係に関しては、私は池田信夫氏が様々な史料を参照しながら丹念に調査を続けて来た結論、つまり「軍による強制連行はなかった」という立場を取ります。 では、問題になっている河野談話を訂正すればいいと考えるのかというと、こちらはそうは簡単ではないと考えます。この点に関しては、日の政界や世論には根的な誤解があり、注意深い議論をしないと、日の国益を大きく損なう危険があるからです。 誤解というのは、「軍による強制連行はなかった」という訂正に成功したとしても、全く「日の名誉回復にはならない」ということです。一言で言えば「強制連行はしなかったが、管理売春目的の人身売買は行なっていた」

  • 右派政権の方が国際協調が進むというパラドックス

    26日に発足する安倍政権のイデオロギーについては、「戦後レジームからの脱却」であるとか「改憲」といった右派的なものがあるのは明らかです。今回の総選挙の結果も、そうしたイデオロギーの匂いへの漠然とした承認と我慢というのが一応は前提になっていると言って良いでしょう。 民主党政権に比べるとイデオロギー的に相当に右に寄っている印象の次期安倍政権ですが、それでは、問題になっている中国韓国との関係は、更に日側として強硬になり、対立がエスカレートするのでしょうか? どうも違うようです。 少なくとも、韓国に関しては朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領との「新政権同士」での「関係改善」が模索されるというのは既定路線になってきているようです。懸念された、韓国の新大統領就任式(2月25日)の直前にカレンダー上「竹島の日(2月22日)」が避けて通れないという問題も、今年については、この「竹島の日」の行事をトーンダ

  • 報じられなかった山中教授の快挙

    京都大学の山中伸弥教授は幹細胞の研究に没頭していた。だが従来の胚性幹細胞(ES細胞)は受精卵を壊して作らねばならず、倫理的な問題に触れるのは避けたい。そこで彼が開発したのが、06年に米科学誌セルで発表したiPS細胞(人工多能性幹細胞)。iPS細胞は皮膚などの体細胞から作製でき、受精卵を破壊することなく作れる万能細胞だ。 この発見で山中は先週、ノーベル医学生理学賞を受賞した。だが授賞を発表したノーベル賞委員会も、その後の報道も山中の功績の半分しか語っていない。山中の挑戦は実験室だけにとどまってはいなかった。それは倫理観への挑戦でもある。 07年のニューヨーク・タイムズ紙の記事によれば、山中が自身が探るべき研究の道を決めたのは、友人不妊治療クリニックで受精卵を顕微鏡で見たときだった。「その受精卵と私の娘たちに、どれだけ大きな違いがあるのかという思いが芽生えた」と、山中は振り返る。「もう研究の

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  • 観光庁のPRサイトは日本の恥

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 最近、観光庁が日のPRのために作ったウェブサイト「Live Japan!」を見ただろうか。 見ないほうがいい。 私は初めて見たとき、このサイトは中国政府にハッキングされたのだと思った。日の魅力を台無しにして、旅行者を横取りしようという魂胆だろうと。 観光庁の狙いは、外国人にこのサイトの「特派員」として日の魅力を書き込んでもらうことで、彼らの家族や友人を日に呼び寄せようというもの。サイトをデザインした人にとっては、日の色とは赤と黒らしい。成田空港を汚染している「Yokoso Japan!」というポスターと同じ色だ。 私は思わずパソコンの画面から目を離し、わが家の(ささやかな)庭に目をやった。そこあった光景こそ、真の日の姿だ。 窓の外には、日の秋の色が見事なシンフォニーを奏でていた。東京の空は澄みきった青さで、まるで太平洋のよう。木々は紅葉し

    観光庁のPRサイトは日本の恥
  • CNN向け「アリガトウCM」が「残念」な理由とは?

    東日大震災に対してアメリカは米軍を中心に多くの支援をしました。日政府として、これに謝意を示すのは良いことだと思います。また、このCM放映に際して日サイドのクリエーターの方が、政府の細かな注文や規制などに耐えてCMを作ったと察すると、安易に批判するのは失礼かもしれません。ですが、26日からケーブル局の「CNNヘッドライン」で放映の始まった、この「アリガトウCM」を評価することはできません。 そこには日の対外的な広報に見られる誤りの典型があるからです。厳粛な時に厳粛な意図で行われたことを批判するのは気が重いのですが、こういう時に学べなくては永遠に学べないと考え、あえて申し上げる次第です。 まず「顔」が見えません。 謝意を示す際に、一切「顔」の見える個人が出てこないというのは異様であるのと同時に主旨が伝わらない危険があります。「無名のネイティブ英語話者の声優」をナレーターに使っているのも

  • 「次の中国」アフリカ経済の実力

    何もかも足りない大陸に生まれた3億人の新たな中流層の途方もない需要が、目がくらむほどのビジネスチャンスを生み始めた 高い経済成長といえば中国とインドにばかり目がいくが、いつも見落とされているもう1つの世界的成長株がある。アフリカだ。 国民1人当たりのGDP(国内総生産)で07年と08年、中国、インドと並ぶ成長を実現した地域がアフリカには3つある。アフリカ南部、ビクトリア湖を囲むケニア・タンザニア・ウガンダ3カ国の大湖畔地域、それに干ばつに苦しむアフリカ東端のソマリア半島(別名「アフリカの角」)だ。 世界が景気後退のどん底にあった09年、アフリカ大陸の成長率は2%近くあった。中東とほぼ肩を並べ、中国とインドを除くすべての地域を上回る数字だ。 IMF(国際通貨基金)の最新の見通しによると、10年と11年には、アフリカは年率4.8%で成長する。アジア以外では最も高く、ブラジル、ロシア、メキシコ、