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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (10)

  • 活字中毒R。

    『下流志向』(内田樹著・講談社文庫)より。 【答えることのできない問いには答えなくてよいのです。 以前テレビ番組の中で、「どうして人を殺してはいけないのですか?」という問いかけをした中学生がいて、その場にいた評論家たちが絶句したという事件がありました(あまりに流布した話なので、もしかすると「都市伝説」かもしれませんが)。でも、これは「絶句する」というのが正しい対応だったと僕は思います。「そのような問いがありうるとは思ってもいませんでした」と答えるのが「正解」という問いだって世の中にはあるんです。もし、絶句するだけでは当の中学生が納得しないようでしたら、その場でその中学生の首を絞め上げて、「はい、この状況でもう一度今の問いを私と唱和してください」とお願いするという手もあります。 世界には戦争や災害で学ぶ機会そのものを奪われている子どもたちが無数にいます。他のどんなことよりも教育を受ける機会を

  • よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。

    人生の旅をゆく』(よしもとばなな著・幻冬舎文庫)より。 【この間東京で居酒屋に行ったとき、もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、友だちがヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の間外国に住むことが決定していて、その日は彼女の送別会もかねていたのだった。 それで、お店の人にこっそりとグラスをわけてくれる? と相談したら、気のいいバイトの女の子がビールグラスを余分に出してくれた。コルク用の栓抜きはないということだったので、近所にある閉店後の友だちの店から借りてきた。 それであまりおおっぴらに飲んではいけないから、こそこそと開けて小さく乾杯をして、一のワインを七人でちょっとずつ味見していたわけだ。 ちなみにお客さんは私たちしかいなかったし、閉店まであと二時間という感じであった。 するとまず、厨房でバイトの女の子が激しく叱られて

    cham_a
    cham_a 2009/08/13
    バイトがマニュアル通りの対応で断ったのに対して「店長を出せ」のようなやり取りがあって断られたのを不快と言うなら「ひどい」が、一旦バイトがオッケー出してるんだからこれは店側の対応が悪過ぎ。怒るのは当然だ
  • 活字中毒R。

    『GetNavi(ゲットナビ)』2009年5月号(学習研究社)の「ゲットナビ探検シリーズ〜わが社のロングセラー伝説・第15回」(マリオ隊長著)より。ショウワノートの「ジャポニカ学習帳」が採り上げられています。 【ジャポニカ学習帳は、見たこともないような珍しい動植物の写真が表紙を飾り、裏表紙にはその解説を掲載。「読み物としても楽しめるノート」として、アラサー世代の心にも強く刻みこまれているはずである。しかし今回、広報担当氏から「マリオ隊長が小学校に上がられる少し前の78年頃から、表紙の内容と品質をさらに高めるため、世界各地に取材班を派遣するようになりました」と聞かされ仰天した! なんと、ギニア高地の頂上付近にしか咲かない花や、アマゾンのジャングル奥地にしか生息しない昆虫の姿を求め、何か月もかけて取材をしているのだという。ジャポニカ取材班は、我々探検隊さながらの労力を費やしてきたのだ! 職な

    cham_a
    cham_a 2009/05/02
    「表紙には特殊なコーティングがされていたり、糸綴じを工夫して耐久性を増していたり」あれをスリスリするのが好きだったなー
  • 活字中毒R。:『もやしもん』の作者の「マンガを読んでマンガを描くな」

    『ダ・ヴィンチ』2008年12月号(メディアファクトリー)の記事「石川雅之インタビュー」より。石川さんは『もやしもん』が大ヒット中の人気マンガ家です。 【「マンガは娯楽」と言いながら、その一方で、作品を描く際には入念な下準備を怠らない石川氏。専門的な知識を必要とする『もやしもん』のため、忙しい合間をぬって海外に取材に行くこともしょっちゅうだ。とにかく厳密な研究と資料集めを怠らず、もはや学者肌とまでいえる執念を持って、真摯な姿勢で作品作りに取り組む。 石川雅之「偉そうな言い方になりますが、『マンガを読んでマンガを描くな』って思うんです。たとえば、魔女っ子モノと呼ばれる作品は多い。でも、当の“魔女”についてちゃんと勉強したの?と思っちゃう内容をいくつか見かけたりして。だから、きちんと調べたほうがいいなって。当の“魔女”を勉強したら、今までのマンガとは違う魔女が描けるのでは、と思っています。

    cham_a
    cham_a 2008/11/22
    引き出しは多い方が深みが違うのは事実/どこまで凝るか何をどう出すかは別として
  • 活字中毒R。 - 本物の科学者は「現代の科学では説明できない」とは言わない。

    『「科学的」って何だ!』(松井孝典・南伸坊共著/ちくまプリマー新書)より。 (「科学」についての松井孝典さん(惑星科学者・東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)と南伸坊さん(イラストレーター)の対談をまとめた新書の一部です) 【南伸坊:「科学にも限界がある」ということが、昔から言われていますよね。「限界がある」というアナウンスのほうが大きくなって、「現代の科学では解明できない」ってオカルト派得意のフレーズがあります。「そうだよ、科学では解明できない不思議なことってあるんだ」っていう。だからスピリチュアルとかがはやるのは、人々の科学者への対抗心みたいな心理があって、「科学ではわからない世界」という土俵にもっていきたいんです。 松井孝典:それはどうですかね。南さんがおっしゃったこと自体の中に矛盾がありますよ。 南:え? そうですか。 松井:素人の人は残念ながら絶対にその境界に行けないんです。

    cham_a
    cham_a 2008/11/20
    「そこに境界があるのがわかるということは、そもそもプロということなんですよ。だから「科学ではわからない」という地平に、一般の人が立てるということ自体がありえない」
  • 活字中毒R。

    『BSアニメ夜話 Vol.02〜機動戦士ガンダム』(キネマ旬報社)より。 (名作アニメについて、思い入れの深い業界人やファンが語り合うというNHK−BSの人気番組の「機動戦士ガンダム」の回を書籍化したものです。この回の参加者は、岡田斗司夫さん(作家・評論家)、乾貴美子さん(タレント)、北久保弘之さん(アニメ演出家・監督)、有野晋哉さん(タレント)、福井晴敏さん(作家)、小谷真理さん(評論家)、井上伸一郎さん(元アニメ雑誌編集者)、氷川竜介さん(アニメ評論家・ライター)です) 【岡田斗司夫:あの、『ガンダム』の打ち切り、あれってどうだったんですか? 氷川竜介:え〜っとね、スポンサー事情とか低視聴率とか言われているんですけど、人気はね、あったんですよ。雑誌はバカ売れしていたし、僕は放映中からレコードの仕事をやらせてもらっているんですけど、最終回の放映前に台もらってドラマ編の構成作れと言われて

    cham_a
    cham_a 2008/09/28
    「お金を出したスポンサーって、よほど先見の明があったのか、富野監督に騙されたのか」先見の明どころか、おもちゃが売れなかったクローバーは潰れてしまった訳だが/売れないから打ち切りってのは有名な話だった
  • 宮崎駿監督を悩ませた、『風の谷のナウシカ』の「3つのラストシーン」 - 活字中毒R。

    仕事道楽―スタジオジブリの現場』(鈴木敏夫著・岩波新書)より。 【『ナウシカ』というと、ぼくがいつもふれるエピソードが二つあります。 一つは製作終盤のときの話。当然のように、どんどんどんどん制作期間をっちゃって、映画がなかなか完成しない。さすがの宮さん(宮崎駿監督)もあせった。じつは宮さんというのは、締切りになんとかして間に合わせたいタイプの人なんです。それで、彼が高畑(勲)さんとかぼくとか、関係する主要な人をみんな集めて訴えた。「このままじゃ映画が間に合わない」と。 進行に責任を持つプロデューサーは高畑さんです。宮さんはプロデューサーの判断を聞きたいと言う。そこで高畑さんがやおら前に出て言った言葉を、ぼくはいまだによく覚えています。何と言ったと思います? 「間に合わないものはしようがない」 高畑さんという人は、こういうときよけいな形容詞を挟まない。しかも声がでかい。人間っておもしろい

    cham_a
    cham_a 2008/09/01
    逆にあのラストにはずっと違和感があって、マンガ版でようやく納得いったなぁ/まぁ一番納得いかなかったのはクシャナの描かれようだったのだが
  • 活字中毒R。

    『スポーツニッポン』の記事より。 (「艇王」とファンに畏敬された競艇選手・植木通彦さんが「引退」について語ったインタビューより) 【――引退を決めた時期と理由は? 植木 心の中で20年間が大きかった。(桐生で)ケガをしたときに20年やろうと。この数字が頑張る支えになっていた。12年前にカミさん(節子夫人)と結婚したときも“(選手生活21年で迎える)40歳までは走るよ”と言っていた。 ――家族は引退をどう受け止めている? 子供は3人いるが、1番下の子(二男)は“ディズニーランドにでも行くの?”という感じだった。 ――もし3月の総理杯(平和島)を優勝していたら? 優勝しても辞めていたと思うし、F休み明けで平和島を走れたのがうれしかった。6日間走れたことに悔いはない。 ――引退の相談は? 恩師(田中靖人さん=小倉商野球部の当時の監督)には相談して「(辞めたら)一般社会は厳しいぞ」と言われたが、賛

  • 活字中毒R。

    『Q&A』(恩田陸著・幻冬舎文庫)より。 (作中の、あるドラマ脚家とその友人との会話の一部です) 【「言葉は怖いんだよ」 確かに、よく取材とかするの? 「まあね。プロデューサーとか、スタッフと何人かで一緒に取材したり、資料読んだり、話聞いたりすることはある。でも、あんまり取材には頼らないなあ」 細かいところが違うとか抗議来たりしないの。 「抗議はいろいろ来るよ。でも、しょせんはフィクションだし、ファンタジーなんだから、いちいち気にしていると切りがない。ドキュメンタリーとドラマの違いって分かる?」 脚があるかないかってことじゃないの。 「ドキュメンタリーだって、脚がないわけじゃないよ。あたしが思うに、ドキュメンタリーは見えるフィクションで、ドラマは見えないフィクションだよ」 見えるフィクションって。 「実在するフィクションとも言えるかな。交通事故があった。目撃者が証言した。目撃者は確か

  • あんた何様?日記

    @natsukamotoyaさんをフォロー もくじ|過去|未来 2007年05月27日(日) 安田好弘弁護士ら21人に懲戒請求懲戒請求に関して書いた文章は削除しました。 その理由についてはこちらをどうぞ。 名塚元哉 |←ホームページ

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