世の中に星の数ほど訴訟はあるが、今やジョークと化した通称“マクドナルド・コーヒー裁判”と呼ばれる訴訟を追ったドキュメンタリー「Hot Coffee(原題)」が今年1月、サンダンス映画祭で上映され話題を呼んでいる。 【関連写真】冤罪で20歳から29年間服役、元無期懲役囚2人のドキュメンタリー「ショージとタカオ」監督に聞く 1992年、マクドナルドのドライブスルーでコーヒーを頼んだ女性が、熱すぎるコーヒーをこぼし火傷を負ったとしてマクドナルドを相手に訴訟を起こした。女性は勝訴し、当時で約286万ドル(現在の約2億4,000万円)という大金を手に入れたと報じられたが、このニュースは瞬く間に世界中に広がり“何でも訴えて企業側の責任にする”という裁判大国アメリカの偏ったイメージを象徴するものとして人々の記憶に植え付けられた。 「Hot Coffee」ではセンセーショナルに報道された裁判の裏側で