西林 仁昭(東京大学 大学院工学系研究科 教授) CREST 再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造とその利用のための革新的基盤技術の創出「分子触媒を利用した革新的アンモニア合成及び関連反応の開発」研究代表者(2015-2020) アンモニア(NH3)は窒素肥料や衣服の材料となるナイロン繊維、薬剤などの原材料として幅広く利用されている。また、燃焼させても温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を発生させない上、液体になりやすく貯蔵や運搬が容易なことから、火力発電などのエネルギー源としても期待されている。 現在、アンモニアは「ハーバー・ボッシュ法」により、工場で窒素(N2)と水素(H2)を化学反応させて合成している。しかし、ハーバー・ボッシュ法は、窒素と水素を反応させるのに、400~600℃、100~200気圧という高温・高圧の環境を必要とする。また、現在、水素は主に石油や石炭、天然
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