半年ぶりにネットワークの歴史ウンチク話を紹介させていただこう。今回は日経NETWORK誌の2005年1月号(新春号)の特集で紹介している『発掘! ルーター開発物語』の話題である。 コンピュータを単独で使う時代は終わり,コンピュータ・ネットワークの時代が来る――。1960年代にこう確信し,世界初の本格的なコンピュータ・ネットワーク「ARPANET(アーパネット)」を実現したエンジニアがいた。ラリー・ロバーツである。ARPANETは,インターネットの母体となったネットワークだ。 コンピュータはつないでこそ価値がある――最適な通信方式はパケット交換 もともとコンピュータ同士の通信を主張したのは,ARPA(Advanced Research Projects Agency)という研究機関にいたJ.C.リックライダーだった。1964年,マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究所にいたロバーツは,バー
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