津波被害の多くは実は人災だという話がある。つまり、一見したところでは、津波は「普通の波(風浪:風の吹きつけによって生じた波)」と変わらないように見えるので、その威力を過小評価してしまい、多くの「見物人」は避難行動を起こすのが遅れ、重大さに気づいたときにはもはや手遅れになるというメカニズムである。こういった「人災」を回避するために、きちんとした「津波教育」なり「津波リテラシー」の養成が必要となる。 同様に「鉄砲水」教育も必要である。アウトドア関連の本には昔からその危険性は書かれていたとはいえ、多くの登山家や釣り人は実際に遭遇してみなければその危険性がわからなかった。鉄砲水は「徐々に水かさが増していく」わけではない(ただし、単なる漸次的な増水も報道や記録などで「鉄砲水」と称されることもある)。一気に増えるのである。なかなかそのメカニズムが分かりづらいと思うが、下の動画を見ればなるほど、とわかる