中国は、文化大革命の時代に毛沢東を称える数多くのプロパガンダ用ポスターを発行した。このポスターには「世界革命人民の中心、赤い太陽の毛主席 万歳!」と書かれている。 中国の文化大革命から今年で50周年を迎えた。文革は、中国共産党の10年にわたる混乱と内部抗争に陥れた社会運動だった。 1966年5月16日、毛沢東主席が率いる中国の政権は全国民に対し、「労働者階級からの権力奪取を目論む資本家の一味」とみなされる人物を一掃するよう布告が発せられた。1958年から毛沢東が推し進めていた大規模建設、農業増産を目指した大躍進政策が行き詰まりを見せ、2000万人の餓死者と経済危機を生み、毛沢東へのの支持が衰えかけていた頃だ。 中央政府からの呼びかけに答えて、学生たちは大学側に反旗を翻し、農民は地方政府への反乱を起こした。全国の若者たちがこの動きに同調して、紅衛兵と呼ばれる民兵組織を作りあげ、文化的遺物をぶ
絶望の世界に誕生した「神」 ―2167年6月16日の小惑星衝突により文明を失ったアメリカ大陸。本書はその「6・16」直後、多くの人々が飢え、一部で食人行為が正当化されていく時代が舞台で、信仰と救済が大きなテーマとなっています。 6・16の100年後を描いた『ブラックライダー』('13年)の前日譚でもありますが、独立した作品として楽しめます。 崩壊した世界を舞台に描くディストピア小説はたくさん存在しますが、崩壊が長期化したとき、つまり本書の場合では「人肉を食べなければ生きていけない」というような逼迫した状況が生まれたとき、人間はどのようにして自分の尊厳や信じるものを守るだろうか、というのが発想の起点です。 前作は「かつて救世主と崇められた黒騎士と呼ばれる男がいた」という設定のもと書き上げたので、本作では、彼がどんな人物だったのかを書くことにしました。 ―旧世界の価値観を守る「白騎士」に追われ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く