南シナ海やAIIBを巡る問題で、孤立化を深めている中国。その状況を見ると、戦前の日本の姿と重なると語るのが、テレビや雑誌などでコメンテーターとして活躍中の国際ジャーナリスト、松本利秋さんだ。トップの意思決定の矛盾や、情勢判断の誤り、問題の先送り、無責任体質といった現代の日本企業も抱える問題点を通して、当時の日本がどのように世界から孤立していったのかを、松本さんに解説いただいた。 世界の常識と全く異なる日本の「特異」な戦争観 欧米諸国は人間社会につきものである争いごとを、他人を徹底的にだまし、傷みつけることで解決してきた歴史を持つ。旧約聖書の戦闘にまつわる様々なエピソードがそれを裏付けている。 「男の子は皆殺し、男を知った女も殺せ」 「もし彼らを生かしておけば、その者はお前たちの目の棘(とげ)、脇腹の棘(いばら)となり、お前たちを悩ます結果となるから、皆殺しにしろ」 (いずれも旧約聖書「民数
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