東京・池袋駅北口近くに中国語の会話が飛び交う一角がある。立ち並ぶレストランの看板にも簡体字の中国語が踊る。中国河南州出身のスー・ファンさん(27)は日本に来て8年、今は自動車関係業界で働いている。日本は住みやすくしばらく働きたいと考えている。 人口減に直面する日本経済の成長には労働力の確保が不可欠だ。8月の日本の失業率は3.1%で経済協力開発機構(OECD)加盟国でも最低レベル。有効求人倍率も1.37倍と高水準が続く。労働力不足が顕著なのが、東京五輪を控える建設やサービス産業など。担い手の不足する農業も衰退に直面している。