香港で実在した拳法家・イップ・マン(葉問、(1893-1972)をモデルにした映画イップ・マンシリーズの最終作となる 「イップ・マン 完結」が、新型コロナウイルスのため予定よりも遅れたものの、いま、全国各地の映画館で上映が広がっている。そのなかの見どころは、なんといっても、現実でも、映画の中でも、イップ・マンの弟子として拳法を学んでいたブルース・リー(李小龍)との絡みから浮かぶ2人の奇妙な師弟関係のありようではないだろうか。 筆者は8月に刊行した新著『香港とは何か』(ちくま新書)のなかで、香港映画を通した香港史理解の方法を提示し、特に、1970年代に世界を席巻したブルース・リーの一連の作品と、2000年以降に世界的なヒット作となったイップ・マンシリーズは、現実と銀幕の二重構造のなかで展開される二人の「共演」がモチーフとなっており、二人の関係を知っておくことは上映中の「完結」を見るための予備
神戸華僑歴史博物館の館長代理を務める神戸大名誉教授の安井三吉さん=神戸市中央区で2020年7月29日午後4時21分、韓光勲撮影 「あの戦争を考える上で、華僑が被害を受けた事件は語り継がれるべきだ。加害者の側が事実を押さえておく必要がある」。神戸華僑歴史博物館(神戸市中央区)の館長代理で、神戸大名誉教授の安井三吉さん(79)は、こう強調する。 博物館は1979年にできた。美術品や生活用具など資料の展示を通じ、神戸華僑の歴史を伝える。2004年からは、姫路市の林珠栄(りんしゅえい)さん(79)の父・陳守海(ちんしゅかい)さん=45年1月に36歳で死亡=の写真を事件の説明とともに展示している。研究の拠点としても活用される。 14年には「POW(戦争捕虜)研究会」共同代表だった福林徹さん(故人)が、事件の経緯を記録した「GHQ法務局調査課報告書382号」を発見。安井さんらにコピーを託した。安井さん
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