ディズニー映画『ムーラン』はクレジットの謝辞より作品全体が問題 古賀太 日本大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント) コロナ禍の影響でディズニー製作の映画『ムーラン』は米国や日本を含む多くの国で配信での公開になったが、この映画の最後のクレジットをめぐってアメリカや香港で抗議運動が起きているニュースが流れている。クレジットの謝辞に新疆ウイグル自治区の政府機関がいくつも書かれていることが問題だという。新疆ウイグル自治区では少数民族のウイグル人やカザフ人に対して強制収容などの人権侵害が起きており、そこに謝辞とはとんでもないということらしい。