星一(ほし はじめ) (明治6).12.25〜1951(昭和26).1.19 福島県生まれの実業家。星製薬株式会社社長。 若くして、アメリカに渡り、苦学しながらコロンビア大学を卒業。 帰国後、星製薬株式会社をおこし、モルヒネやコカインといったアルカロイドの国産化を行う。 若い時分に師事した、杉山茂丸の紹介で、後藤新平、伊藤博文らの知遇を得る。 会社は当初順調に発展するが、後藤新平の政敵、加藤高明が政権に付くと後藤の資金源と見なされ、 官憲による妨害工作を受け、事実上破産するに至る。 政権交代後、台湾にてマラリアの特効薬キニーネの原料であるキナの樹の植林事業に情熱を 燃やすが、敗戦により台湾の領有権は失われ、挫折。 なおも、新しい事業を興そうとしてアメリカに渡り、そこで客死。 アメリカ時代に知り合った野口英世は親友。有名な野口の帰国の費用は、すべて星が持っている。 シ