34試合出場、警告数ゼロの2人「去年の寿人(ひさと)さんがあまりにカッコ良すぎて…。“何か一つ並んでやろう”“僕も来年もらいたい”。そう思い、この賞のためというのではないですが、今年は相手の選手に敬意を払い、ラフプレーをなくすことを心掛けてプレーしてきました」 12月10日、年の瀬の恒例となったJリーグアウォーズ。タキシードに身を固めた柿谷曜一朗(セレッソ大阪)は、まばゆい照明の光を浴びながら、心からうれしそうな表情を浮かべて言った。 「イエローカード? もちろんゼロですよ!」 2013年の日本サッカー界に新風を吹き込んだ23歳が満足そうに胸を張ったのは、「フェアプレー個人賞」の表彰だ。 フェアプレー個人賞とは、「原則として、J1リーグ戦において警告・退場処分を受けていない選手の中からマッチコミッショナー報告書の評価を参考にし、選考委員会にて決定する」という栄誉ある賞。今季の柿谷は全34試