インドネシア・タンゲラン(Tangerang)の靴工場(2010年1月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/ADEK BERRY 【7月6日 AFP】長らく中国は安価で労働力を豊富に海外企業に提供してきた。だが、近年になって高まる労働者からの賃金引き上げ要求や、人民元切り上げの可能性などから、海外企業が労働コストの低いバングラデシュ、インド、インドネシア、ベトナムなど、他のアジア諸国へ生産拠点をシフトする流れが進んでいる。 インドネシアのマリ・パンゲストゥ(Mari Pangestu)貿易相は1月、靴メーカーが相次いで中国からインドネシアに工場を移転する「恒久的なトレンド」がみられると発表。こうした企業による、インドネシアへの投資は過去4年間で計18億ドル(約1600億円)に上るという。 台湾証券会社Capital Securitiesのアナリスト、ブルース・ツァオ(Bruce Tsao)