【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会の改革を巡り、常任理事国入りを目指す日本、ドイツ、インド、ブラジルの4か国(G4)が2月11日、ニューヨークで外相会合を開く方向で検討していることが22日わかった。 複数のG4外交筋が明らかにした。国連での議論が停滞する中、機運を高める狙いがある。 同筋によると、非常任理事国で2月の安保理議長国を務めるブラジルが、同月11日に予定する安保理外相級会合に合わせ、G4会合を開く案を他の3か国に打診した。 ドイツとインドは基本的に了承したという。日本外交筋も「前原外相の出席を調整中」としている。 G4は9月までの安保理改革決議案提出を目指しており、外相会合で共通戦略を確認する方針。国連総会では2009年に改革に向けた政府間交渉が始まったが、米中が消極的なうえ、韓国やパキスタンなどG4のライバル国が抵抗し、交渉は難航している。
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【マニラ=豊田栄光】八月一日に開催の東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議で、欧州連合(EU)の東南アジア友好協力条約(TAC)への加入が議題となることが二十九日わかりました。 TACは一九七六年に生まれた条約で、紛争の平和的解決、武力行使・威嚇の禁止などを定めています。九八年に東南アジア域外の国にも開放、加入を促しています。ASEAN十カ国のほかに、日中韓印ロなど二十二カ国がメンバーです。 ASEAN側は「EUのTAC加入は、ASEANが追求する地域の平和と安定にEUが確固とした関与を行うことになる」と議題となることを歓迎しています。 EUは共通外交政策を追求し、拡大外相会議にはソラナ外交・安全保障上級代表が参加します。EU加盟国ではフランスが独自にTACに加入しています。 一方、バングラデシュとスリランカは八月一日にTACに署名します。
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