安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト) 「編集長の眼」 「内田(ドン)後継」そう呼ばれる宿命を背負っての出馬である。なんでまた、自民党から?何故、千代田区選挙区から?そんな疑問を抱きつつ、7月に行われる東京都議選の自民党公認最年少候補、中村彩氏に話を聞いた。ご存知の向きも多いだろうが、千代田区選挙区は、「都議会のドン」と呼ばれた内田茂・前自民都連幹事長が引退を表明しており、空白区となっていた。 Q まず自己紹介をお願いします。 A 日本取引所グループの東京証券取引所に勤めています。今4年目になりました。 Q 政治を志した動機はなんですか? A 私の高校(慶應義塾湘南藤沢高等部)は、生徒の半分くらいが帰国子女なんです。私はずっと日本で育ったのですが、高校1年生の時、初めて帰国子女という人たちに会ったんですね。彼らが口々に「日本には未来はない」とか「将来は海外で仕事を