米シカゴ(Chicago)の薬局で販売されていたかぜ薬(2009年6月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Scott Olson 【7月20日 AFP】家庭向け常備薬として米国で用いられている亜鉛を含む風邪薬が、効果がないだけでなく嗅覚障害を引き起こす恐れがあると警告する研究論文が、19日発行の米国医師会(American Medical Association、AMA)の医学誌「Archives of Otolaryngology(耳鼻咽喉学紀要)」に掲載された。 米国の薬局では、かぜ薬として亜鉛を含有した鼻腔用ジェルやスプレーが広く販売されている。 だが、「Archives of Otolaryngology」誌掲載の論文によると、風邪の患者25人に関する臨床試験、生物学試験などのデータを分析したところ、亜鉛入りの風邪薬で効果が確認された例は1件だけだった。