殺害した妻の遺体を自宅に残し、年下の夫は行きつけの風俗店で豪遊した-。大阪府高槻市の自宅で昨年2月、妻=当時(38)=を殺害したとして殺人罪に問われた無職、長田武士被告(33)。借金をなじられたことに逆ギレしての犯行だったが、裁判員裁判では「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。犯行後の行動も「覚えていない」と弁明したが通らず、5月23日に懲役15年を言い渡された。重い刑の理由の1つは、被告の犯行後の信じがたい行動にあった。妻になりすましてメールを送る隠蔽(いんぺい)工作をしながら、風俗店で一晩に約20万円を使うなど豪遊していたのだ。何よりも傍聴人らを驚かせたのは、犯行直後にお気に入りの風俗嬢に送ったメールの内容だった。犯行当夜、風俗嬢にメール 《もつ鍋にいこ~ 明日は仕事?》 長田被告が携帯電話でメールを送った相手は、行きつけの風俗店で働く女性。お気に入りの風俗嬢に送った他愛のないメールの