バイオ系研究室PC管理担当のメモ
10月は研究費の申請書の〆切ラッシュなのでいろいろ考えている。 「科研費獲得の方法とコツ」 科研費獲得の方法とコツ 作者: 児島将康出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2010/08/17メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 104回この商品を含むブログ (13件) を見るを買ってみたのだが、自分としてはそこまで参考にはならなかった。すでに何回か書いているせいもあるだろうし、近くに聞ける人がいるせいもあるだろうから、初めて書く人、あるいは近くに聞ける人がいない人は参考になるのではないかと思う。 ちなみに概要は実験医学 online で公開されているので、これを見て知らない話がある人は買ってみても損はないかも。 金曜日東京必着の研究計画書を書いて送る。午後5時まででないと速達でも翌日東京に届く保証がないそうで、クロネコヤマトにお願いする。クロネコヤマトは19時までの持ち込みで翌朝午前中
研究科長による助教面談というのがあるそうで、今日かと思って朝起きて研究室に来たら明日だった。どうも1日感覚がずれているらしい。 昼には男女共同参画室のランチミーティングに行く。物質の助教は男女あまり関係なく1日16-17時間労働が普通だと聞いてびびる(工学系なのか理学系なのかによって微妙に違うらしいが、工学系はこれくらい、ということだ)。確かにそれは男女平等だが、そもそもそれは働き過ぎではなかろうか? 自分も確かに研究室滞在時間をカウントすると平日16時間前後滞在しているが、大学の仕事ばかりしているわけではないので……。外から見たら全部研究しているように見えるのかもしれないが、休憩の時間を除いたり、他の仕事をしている時間を除いたりして、研究に関すること(論文読んだり実験したり)しているのはたぶんその半分くらいだと思う。研究室滞在時間で時給を計算すると、たぶん時給1,000-1,200円くら
遺伝子やウイルスを使わずに医薬品を投与して、がん細胞のもとからヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに、米ハーバード大の森口尚史研究員らが成功した。医薬品の投与のみで作成したのは初めて。ウイルスが細胞内にある遺伝子を傷つけるなどの弊害を回避できる可能性がある。23日、東京都で開催中の国際会議で発表した。また、大学は特許出願の手続きを始めた。 iPS細胞はさまざまな細胞になるが、がん化が課題になっている。チームはその仕組みを探る一環で、肝がん細胞の元である「肝がん幹細胞」に、2種類の抗がん剤の新薬候補物質を加えたところ、2日後にはほぼ正常な肝細胞に変化することに気付いた。 また、この肝細胞に、山中伸弥・京都大教授が発見した遺伝子の働きを活性化させる別の抗がん剤4種類を4日間投与すると、2週間後にiPS細胞ができることを発見した。 元の肝がん幹細胞は多くの染色体に異常があったが、i
神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【ドクター&ポスドク問題】 「最先端・次世代研究開発支援プログラム」骨子(案) / パブリックコメントの募集 - 総合科学技術会議 「2700億円を30件に」を減額した後で、改めて支給されるとされていた500億円の用途がほぼ決定したようです。当初の話では「若手・女性向け」ということになっていたと思うんですが、当該文書を読んでみると・・・ 2.対象とする研究者 (1)プログラムへの応募が可能な研究者は、平成22 年4月1日時点で満45 歳以下の研究者とする。ただし、女性研究者については、この限りでない。医学系の博士課程修了者、臨床研修終了者若しくは育児休暇取得者に対しては、年齢制限の特例を設ける。 (2)自己の責任で主体的に研究を進めることが可能な研究者を対象とする。こ
今回の2700億円の先端研究費はわたくしも「参加」したこともあって、いろいろ意見がありますが、ひとことで言ってこのクラスの研究費の可否はある意味で国民の選択にゆだねることが一番いいのではないか、と思いました。国民の血税です。なにをどう重視して使うのか、国民に考えてもらうのがそして選択してもらうのがいいと思うのです。 何を選択するのか、というとこういうことです。 今回は30人の有力研究者が、各自90億円をもらって5年間先端的研究をするということで、公開公募がおこなわれて、応募者が審査されて決まりました。 このような高額にして特別に選抜された研究プロジェクトを推進する研究者達がいるべきだという考えと、いやもっと広く草の根的に広く研究費を与えて国家としてのポテンシャルを高めるべきだ、という考えも当然あるはずです。 生命科学のような分野では、給与と研究費込みで年間一千万円あれば、独創的な研究が可能
※図が表示されない場合には→http://seibutsu.biology.kyushu-u.ac.jp/~yahara/logictree.JPG 論文では通常、複数の結果を記述する。しかし、主要な結論はひとつでなければならない。なぜなら、論文を書く目的は、何らかの主題(テーマ)に答えることであり、そして論文のテーマはひとつだからである。 「ひとつの論文にはひとつのテーマとひとつの結論」・・・これは論文を書くうえでの重要な原則である。この原則を守っていない論文が多いのも事実だが、それらは論理的に練られた論文とはいえない。 では、複数の結果からひとつの結論を導くにはどうすれば良いだろうか。4月以来、預かった原稿を改訂しながら、この問題を徹底して考えてみた。これまでは、自分の経験にもとづいて、いわば一種の職人芸によって、結論を導いていた。しかし、結果から結論を導くという作業は、論理的なプロセ
6月19日に政府の総合科学技術会議(議長は麻生太郎首相)が開かれ、かつてない大型の研究開発支援制度「最先端研究開発支援プログラム」が正式にスタートすることが決まった。 同プログラムでは、首相、科学技術担当大臣、有識者らが集い、日本を代表する30人程度の研究者を選定。3~5年にわたって自由度の高い研究資金を提供する。さらに、資料作成や評価など研究者の雑務を引き受けるサポートチームを結成し、研究に専念できる環境を提供する。 日本の経済発展に直接つながる研究はもちろんのこと、基礎研究も支援の対象とする。平均すると、1つの研究に約90億円の資金が提供されることになる。ただし、すべての研究に同じ額が提供されるわけではない。提供資金は、課題ごとにフレキシブルに設定する。 「このプログラムの成功でさらに科学技術予算が増えるはず」 6月20日、国立京都国際会館で開催された第8回産学官連携推進会議において、
研究 | 00:58コスモスというジュディー・フォスターが主演した映画があります。これはカール・セーガンの監修で、描かれているのはただひとつ、宇宙の果てが見たい、という彼の焦がれるような想いです。これほどサイエンスへの強いあこがれがストレートに描かれている映画も珍しいんじゃないかというくらい純真な映画です。文科省推薦にしても良いくらい。世の中にはいろんな仕事がありますが、サイエンスを生業とするほど、幸せなことはないとつくづく思います。ただ、その分、世の中の「職業」の基準とはかけ離れたところがあり、わかりにくいところもあるようです。ポスドクに関する理解はその最たるものです。朝日新聞ではポスドクを派遣やフリーターと同列に扱い、非正規雇用なので問題、というスタンスで記事を書いています。先日も、そんなこと書いてた人がいました。うちのラボにきた朝日新聞の記者も、私がモントリオールでポスドクをしてたと
研究者の「武者修行」を支援します――。研究目的で3カ月以上、海外に滞在する若手研究者に対し、文部科学省が航空運賃や滞在費を支給する事業に乗り出す。日本学術振興会に300億円の基金を設置、今夏にも公募を始める意向だ。09年度補正予算に盛り込まれた科学技術振興費の一環で、5年間で1.5万〜3万人の支援を見込んでいる。 研究者が自ら手を挙げる「個人型」と、学部や学科から計画的に派遣する「組織型」に分ける。いずれも自然科学から人文社会まで幅広い分野を対象にする予定だ。派遣先や派遣時の立場、滞在期間で変わるが、支援額は1人平均100万円程度になりそうだ。 個人型は、助教や講師、ポスドク(ポストドクター)と呼ばれる任期付き博士研究者らを想定し、年齢制限を設ける。海外研究機関での具体的な研究計画を提出してもらい、審査する。 組織型では、学科や学部から大学生、大学院生、ポスドクらを計画的に海外派遣す
前の記事 北朝鮮の地下核実験:規模等をどう測定するか 脳の活動パターンから「空間記憶の読み取り」に成功 2009年5月27日 Brandon Keim 被験者の脳の断面図(矢状断)。Rは脳の右側。 Image credit: Current Biology。サイトトップの画像は神経細胞、Wikimedia Commonsより 記憶と空間認知をつかさどる脳の部位である『海馬』は、活動に一貫したパターンが存在せず、その働きを詳しく解明することは困難と考えられてきた。しかし、まもなくその謎が解けるかもしれない。 バーチャル空間の中にいる被験者の脳をスキャンし、脳の活動を分析したところ、被験者が空間のどの位置にいるのか特定することができたというのだ。 「いわば被験者の空間記憶を読み取ることに成功したわけだ」と、今回の研究論文を執筆した1人で、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の認知神
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